「アスリートのためのウッド型UT」本間ゴルフ TW737 ユーティリティ

「本間ゴルフ TW737 UT ユーティリティ」を試打検証

【ミーやん】前回、ツアーワールドにはヘッド体積の異なる2種類のフェアウェイウッドがあると紹介しましたが、ユーティリティにも2つのモデルがあるんです。モデル名に小文字の「c」が付くのは、コントロール性能を重視した小ぶりヘッド。今回試打するのは安心感を追求したヘッドが大きいほうのモデルです。

【ツルさん】確かに、アスリート向けのユーティリティとしてはヘッドが大きめ。前回試打したフェアウェイウッドと、同じ流れで作られたクラブであることがよく分かりますね。フェアウェイウッドと同じく、大きめのヘッドながらヘッド形状がとてもキレイで構えやすい。投影面積が大きくて、ショートウッドに近い感覚のクラブです。

ミーやん（左）とツルさん（右）の弾道計測値。FWと同様、バックスピン量が3000回転前後と少なく、飛距離が出やすいUTだ

【ミーやん】構えたときに安心感はあるのですが、ショートウッドのようには「パカーン」と球が上がりませんね。もともと弾道が低いボクが打つと、かな～り低い球になります。ロフト角が19度というせいもありますが、見た目ほどはやさしくないです。

【ツルさん】僕には、ちょうどいい高さで上がってくれますよ。むしろ上がりすぎないので使いやすそうです。前回試打したフェアウェイウッドと同じように、大型ヘッドでも球の打ち出し角がそれほど高くなりません。アスリートブランドのクラブだけあって、球の高さが収まります。引っ掛けづらいのもいいですね～。

【ミーやん】見た目はいいし、反響音の少ない絞まった打感もグッド！けれど、ボクが使うならもう少しラクに上がってほしい。ロフト角が22度のモデルなら使えるかもだけど。

【ツルさん】前回試打したフェアウェイウッドと、見事なぐらいに性能が揃えられたユーティリティです。ヘッドが大きくてミスになりづらく、なおかつアスリートが好むような強い球が打てます。アスリートだけじゃなくて、パワーのあるアベレージゴルファーにもオススメできそうです。僕は、とても好印象ですよ。

【ミーやん】純正で装着されている『VIZARD IB-U』というカーボンシャフトは、しっかり感があって、まさにアスリート仕様という感じ。85グラム、95グラム、105グラムの3種類が用意されています。

【ツルさん】僕はドライバーに60グラム台、フェアウェイウッドに70グラム台のシャフトを使っているので、ユーティリティには今回試打している85グラムがクラブセッティング的にジャストマッチ！ ユーティリティにこれだけ重量帯が異なるシャフトが用意されているのは、ゴルファーにとってありがたいですね。すばらしい！！！

【ミーやん】そのほかに『VIZARD IB-U』というシャフトも用意されていて、55グラム、65グラム、75グラムがあるそうですよ。たいていユーティリティの純正シャフトって、選択肢が少ないんです。リシャフトせずにクラブセッティングの重量フローにこだわりたい人には、本間ゴルフのツアーワールドは魅力ですね。