“淡色”を忍ばせ春仕様
FASHION
先週のスライサー編に続き、今週はフッカー編。フッカー向けのドライバーは、スライサー向けドライバーに比べ、随分と選択肢が増える。これは昨今のクラブヘッドの大型化によるものが大きい。クラブヘッドが大きくなると必然的に重心距離(シャフト軸線上からヘッドの重心までの距離)が長くなってしまうためだ。ヘッドの容量(大きさ)が460ccとルールで定められたため、460cc以上の大型化がルール上できなくなった。実際これ以上の大型化は重心距離が極端に長くなるとか、大型化の違和感、空気抵抗などで、実際あまりメリットがない。重心距離が長すぎるとボールの捕まりが悪くなるのだ。すなわちフックしにくくなる。数値的には重心距離39mm以上のヘッドを選びたい。
そしてもう一つ大切なのはフェース角。もちろんこれはオープンフェースなものほど、フックしにくくなる。数値的には-0.5度で、人間の視覚ではスクエアに見えるらしい。マイナスの度合いが強くなるとオープンフェースということになり、これがマイナスな分だけフックしにくくなる。例えばテーラーメイドのツアーバーナーTPなどは、重心距離が39.7mmだが、オープンフェースなものが多い。低重心で飛距離も期待出来る。シャフトが、ランバックスやディアマナなどイロイロ選べて価格もお手頃なのでお勧めだ。これでもフックするというなら、市販クラブの中でも重心距離が最長クラスなピンのG10はどうだろうか。なんと重心距離は43.2mmと破格。しっかり捕まえに行ってもチーピンが出にくい仕様になっている。しかもピンのクラブは最新モデルじゃなくても不思議と古く見えないため中古向きだ。
なお、ゴルフクラブは基本的にシャフトでも球筋を調整することは可能、しかしボールの球筋を決めるのはなんといってもクラブヘッドである。特性を知ることで、中古クラブ選びも失敗が少なくなるはずだ。
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