運転中の横顔にオーラを
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パインハーストNo.2(7,562ヤード、パー70)で行われた、2014年の全米オープンは、マーティン・カイマーが、初日から単独首位を快走する完全優勝を成し遂げた。終始危なげないプレーで、最終日もパターが冴え渡り、グリーンを外してもパーをキープして、一度も付け入る隙を与えなかった。
さて、マーティン・カイマーのクラブセッティングをチェックしてみよう。パター以外は契約先のテーラーメイドのクラブを選んでいる。アイアンは「HOT LIST 2014」でゴールド賞に選ばれた「TOUR PREFERRED MCアイアン」。ウェッジは「TP xFT ウェッジ」を使用している。このモデルの特徴はフェース面が交換可能なこと。ウェッジは、使用頻度が多く、長く使えば使うほど、馴染んできて変えることが難しくなる反面、使えば使うほどフェースの溝が消耗して、スピン量が不安定となる。そのため、せっかくソール形状や雰囲気に愛着が湧いているのに、ウェッジごと交換になってしまう。その点、「TP xFT ウェッジ」はフェース面だけ交換出来るので、愛着のあるウェッジを長く使い続けることが出来るシステム。画期的なのだが、このモデルだけでこのシステムが終了してしまったのは残念だ。
ドライバーは、テーラーメイド「SLDR ドライバー」。ツアー屈指の飛ばし屋らしくロフト角は8.5度と、テーラーメイドが行っている「LOFT-UPキャンペーン」とは無縁の小さいロフト角を使用している。フェアウェイウッドも「SLDR」のツアースプーンを選んでおり、どちらにもグラファイトデザインの「ツアーAD DI」が装着されている。
このシャフトは2009年に発売され、松山英樹も愛用しているシャフト。手元と先端がしっかりしていて、ハードヒッターが安心して叩けるシャフトとなっている。すでに発売から5年経過しているが、ツアーでも使い続けるプロが後を絶たない。2010年モデルのドライバーにカスタムシャフトとして多く採用されたので、中古市場で安く流通しているのでは?と思うだろうが意外と流通量が少ない。シャフトだけ安く手に入れたい、いわゆる「シャフト買い」目的で装着モデルを買っているのだろうか。そんなオレンジ色のツアーADが気になった人は、是非中古ショップをチェックして欲しい。
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