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我々アマチュアと、男子ツアープロのクラブセッティングを比較すると、シャフトが重くて硬いなどというところに目が行きがちだが、今回は、ウェッジの本数に注目してみることにしよう。
アマチュアの場合、アイアンセットのPW(ピッチングウェッジ)、AW(アプローチウェッジ)、SW(サンドウェッジ)の3本のセッティングが圧倒的多数であろう。男子ツアープロは、この3本に加えてLW(ロブウェッジ)を入れる人が多い。LWは名前の通り、高くボールを上げて止める“ロブショット”が打てるようにロフト角が大きく、60度~62度が一般的。
このLW、アマチュアが必要とするケースはあまり多くない。プロのツアー会場のコースセッティングは、我々がプレーする状態とありえないぐらい違う。非常に深いラフ、グリーンは硬くて高速。その厳しい条件下でボールを止めるには、LWは非常に有効だ。しかしそのような厳しい条件で我々がプレーすることはほぼ無い。
そこでオススメしたいのが、54度のウェッジ。ちょうどAWとSWの間のロフトとなるのだが、試してみると意外と使い勝手がいい。まずフルショットでAWとSWの中間の距離が打てる。AWでピッチエンドランすると飛びすぎるのが怖い様な距離が、54度だとしっかりと打てる。バウンス角が大きいものが多いので、距離のあるバンカーからもショットしやすい。
いきなり新品に手を出すのはハードルが高いと思うので、まずは中古ショップで54度のウェッジを購入し、試してみては如何だろう?売れ筋と言えるロフトではないので、手頃な価格でいろいろなメーカーが選択できるはず。意外と使いやすい54度のウェッジに是非トライしてみてほしい。