“淡色”を忍ばせ春仕様
FASHION
今年も日本オープンにアダム・スコットがやってきた。残念ながらパターの不調もあり、今回は予選落ち。しかし予選の2日間は石川遼、松山英樹との組み合わせで、初日からゴルフファン以外も多数観戦に訪れ、平日にもかかわらず大歓声が会場に響いた。身長も高くハンサム、スイングの美しさ、全てが揃っているアダム・スコット。そのクラブセッティングも男前だ。
ドライバーは“意外とやさしい”と噂の最新モデル『タイトリスト 917 D2 ドライバー』を使用。日本では10月21日発売なので、中古ショップではまだ見つけることは出来ないはず。アイアンは『タイトリスト 680MB アイアン』、ヘッドは小さくソールも薄い、完全なプロ・上級者仕様で、使いこなすにはかなりの腕前とヘッドスピードが必要。すでに新品での販売を終了しているので、中古でしか手に入らない。流通量が少なく、程度の良いものを見つけるのは難しくなっている。セッティングの番手は3番~9番、それ以降は48,54,60度の『ボーケイデザイン SM6ウェッジ』につなげている。
実はもう1本3番アイアンを入れている。それは中空構造で、ソールにタングステンを配置している『タイトリスト T-MB 716 アイアン』。アメリカではユーティリティとして、ロフト角の小さい番手だけ発売しようとしていたものを、日本のリクエストでアイアンセットとして製品化されたモデル。パッと見はマッスルバックなのだが、ヘッドが大きめ、アイアン型ユーティリティのような構造なので、硬派なタイトリストの中で、かなり寛容性が高いアイアンだ。
カッコよくてやさしいモデルなので人気が出そうなのだが、イマイチ盛り上がっていない。複雑な構造ゆえの高めな価格が原因ではないか!?と思われる。発売から1年半が経ち、中古ショップでも値段がこなれてきたので今が買い時。中古の流通量も増えているので、シャフトも選びやすくなってきた。
マッスルバックを使いこなすアダム・スコットは確かにカッコいい。しかし、見た目も意外とかっこいい『T-MB 716 アイアン』を、3番だけでなくセットで中古で購入するほうが、我々はほんの少しだけアダムに近づける・・・かもしれない。
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