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ショートホールのティショットやグリーンを狙うセカンドショット、誰もがピン側1パット圏内に運んでバーディチャンスと行きたい場面。そこでもしアゲンストの強い風が吹いているとしたら、どのような狙い方をすべきか。番手を変えず『低く抑えて打つ』べき? それとも打ち方を変えず『番手を上げる』べき?? 今回は姉妹プロとして人気を集める久保姉妹の姉・啓子プロに答えていただこう。
平均90台ゴルファー調査では、『番手を上げる』が多数派に。理由は「打ち方を変える技術がないので、『番手を上げる』しかない」(MKさん/55歳)、「『番手を上げる』ことで『多少ミートできなくてもオンできる』と気持ちに余裕が生まれ、良い結果につながるから」(Tさん/39歳)といった理由が多かった。
アベレージゴルファーの意見では『番手を上げる』派が多かったが、果たして久保プロの見解は……!?(以下、久保プロの解説)
「パー3やパー4の2打目で、風は強いアゲンスト。この状況からは、1.意識的に弾道を『低く抑えて打つ』ことで風の下にボールを通し、グリーンに乗せていく方法。2.打ち方は普段と変えず、アゲンストで距離が落ちる分『番手を上げる』という2つの方法が考えられます。1.はプロや上級者向け、2.は一般のアマチュア向けというイメージを持つかもしれませんが、私の場合、打ち方は同じにして『番手を上げる』ことで対処しています。
たとえばピンがグリーンのセンターにあって、距離は130ヤードとしましょう。風がなければ8番アイアンで打っていく距離ですが、アゲンストのときは風の強さによって7番アイアンや6番アイアンで打っていきます。『番手を上げる』以外、特別なことは一切しません。自分が判断した風の強さを信じ、いつも通りのスイングをするだけです。
もちろん弾道を低く抑えて打つこともできますが、意識的に低い弾道を打とうとすると、ダウンスイングで体が目標方向に突っ込んでしまったり、インパクトが強くなったりというミスが起きやすいんです。上手くいったときはいいですが、失敗したときのリスクが大きい。であれば、番手を上げ、普段と同じスイングで打ったほうがやさしいというのが、私の考えです」。
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