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昨年、ラグビーの五郎丸歩 選手が話題となり、ゴルフでもアドレスからスイングまでのルーティンの重要性が再認識されている。ティアップからスイングに入るまでの一連の動き。その取り方はプロもアマも十人十色と思われるが、今回はボールにヘッドを合わせる手に注目! 「右手」「左手」それとも「両手」、どちらの手で合わせるべきかを甲斐慎太郎プロに伺った。
平均90台ゴルファー調査では、『右手』派が61%と圧倒的に多かった。理由は「右利きだから」(Tさん/62歳)、「以前から無意識に『右手』」(M太郎さん/34歳)といったものだった。
アベレージゴルファーの意見は『右手』が多数派だったが、果たして甲斐慎太郎プロの見解は……!?(以下、甲斐プロの解説)
「スイングはもちろんですが、アドレスの入り方にもプロの個性が出ます。たとえば、ボールの後ろにヘッドをセットするときも、『右手』で合わせる人もいれば『左手』で合わせる人もいます。タイガー・ウッズは、両手でグリップを作ってから合わせますよね。僕は“『右手』から入る派”です。その理由はスイング中でも『右手』の感覚を大事にしているからなのです。
スイング中、僕は『右手』でクラブを振り、フェース向きをコントロールしている感覚が強いタイプです。これはゴルフを始めた頃からずっと変わっていません。利き腕である『右手』の方がパワーを出せるし、フェースの繊細なコントロールもしやすいからです。
『左手』1本や両手でヘッドを合わせると、大事な『右手』の感覚がどうしても薄れてしまいます。『左手』で合わせ、その後アドレスで下を向いて仕切り直すことで、それまでイメージしていた打ち出し方向のイメージが消えてしまうからです」。
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