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硬くて速いグリーンはパッティングだけでなく、アプローチの難易度もグッと上がるもの。ギュギュッと『スピン』をかけて止めるか? それともフワッとボールを高く上げて、上から落として『高さ』で止めるか!? プロの見解は果たしてどっちなのか。今回もTV中継の解説でお馴染み・牧野裕プロに伺った。
その前に平均90台ゴルファー調査の結果を見てみると、『スピン』派が『高さ』派を上回った。理由は「上手くスピンかからなくても、常にかけるように意識している」(光雄さん/71歳)、「高く上げようとするとミスするから」(amATさん/38歳)といったものだった。
アベレージゴルファーの意見は『スピンで止める』が多数派だったが、果たして牧野裕プロの見解は……!?(以下、牧野プロの解説)
「『スピンで止める』or『高さで止める』と聞かれた場合、正直なところ私は状況によって変えています、とお答えします。それはボールのライやピンまでの距離から、最適な方法を判断しているため、コレといった打ち方を決めて対応していないのです。
例えば、ボールが芝の短く刈り込まれたフェアウェイや花道にあり、グリーンエッジからピンまである程度の距離がある。こんな状況では、ボールにバックスピンをかけやすいので、スピンを使って寄せていきます。
硬いグリーンでは、最初のバウンドが大きく弾むので、ピンの手前に落とし「トン、トン、キュッ」と、3バウンド目でスピンがかかって止まる。そんなイメージで狙っていきます。
ボールがラフに入っていたり、ピンに向かって下り傾斜のアプローチでは、ボールをフワッと高く上げていきます。ラフはインパクトでフェースとボールの間に芝が挟まるため、スピンがかかりにくいのが理由。下りの状況では高く上げて勢いを殺し、ボールが転がりすぎるのを抑えたいからです。
スピンをかけるときよりもボールをやや左足寄りに置き、ゆっくり大きくスイングしていきます。切り返しからダウンスイングで打ち急がないことがポイントです」。
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