“淡色”を忍ばせ春仕様
FASHION
前回は、スライスに長年悩まされてきた人の、典型的なアドレスを正しました。今回は、いよいよスイングの軌道に踏み込んでいきましょう!誰もが通るスライスの洗礼からの、的確な脱却方法を施さず、ずっと我流で対処してきた人は、悪しきアウトサイドインの軌道に冒されているはずですよ!
ただし、アウトサイドインに降りてしまうからといって、インサイドに引けばいいという単純な問題ではありません。まず、改善すべきはハーフバックです。(受講者・西川さん、ゴルフ暦2年半、ベストスコア106)
【撮影協力】コナミスポーツクラブ目黒
まずは、7番アイアンのハーフスイングで、どんなデータが出るのか見てみましょう。ボールの打ち出しは、右方向に8度近くまで行ってしまうことがありますね・・・。
ハーフショットですら、こんなに右に行ってしまうならば、フルショットでも右に行って当然!つまり、ハーフバックの段階ですでに大きくフェースが開いているんですね。これが軌道を狂わせる原因です。そこから直していきましょう。
ハーフバックでこんな風な方向にフェースが向いていたら、すぐに開いていると判断できますよ。前回と前々回、フェースを開かせないグリップとアドレスについて、レッスンをしましたが、それが正しく実践されていれば、こうは開きませんよ。正しくは・・・
テークバックでクラブが地面と平行になる、ハーフバックのポジションで、いつも確認して欲しいことがあります。それは、リーディングエッジが上半身の前傾角度と平行であるべきだということです。
もし、この段階で大きく開いてしまえば、ダウンスイングでは大きく開いたフェースを、何とか戻そうとするので、反射的に外からクラブを降ろして、帳尻を合わせてしまうのです。ハーフバックで正しいポジションにあるか、いつも確認してくださいね。
ハーフバックでの正しいフェースの向きを確認しながら、ハーフショットの練習をとことん積み重ねてください。はじめは、ボールに当てることすら難しく感じるかもしれませんが、ハーフバックで開く癖が直ってくれば、まっすぐに運べるようになります。ハーフショットでの出球がまっすぐになるまで猛練習して、スライスの洗礼による、悪い癖を完全に消し去ってくださいね。
グリップを正せば、ある程度ハーフバックのフェースの開きは抑えられます。それでも、まっすぐにボールを運べず、右に行ってしまう人は、ハーフバックでこんな風に小手先を使って上げて、グリップエンドがお腹から外れていませんか?チェックしてみてくださいね。
アドレスの状態から、腰だけを回すようにして、ハーフバックの位置までもってくれば、上半身とクラブはアドレスの状態と同じ位置関係に保たれます。だから、ハーフバックでもご覧のように、上半身とフェースの向きが平行に保たれるというわけです。ハーフバックでは手先で上げず、腰を使って上半身をアドレスの形のまんま、丸ごと回す感覚を覚えてくださいね。
1984年生まれ、東京都出身。駒澤大学ゴルフ部を経て、現在コナミスポーツクラブ荻窪南口勤務。その人の悩みの原因を、素早く見つけるのが得意。そんなレッスンを通じて、ゴルフの楽しさを伝えることが一番のやりがい。
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