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イングランドの強いゴルフはどうよみがえったのか

2017/03/19 09:41:12

左から: ダニー・ウィレット、ティレル・
左から: ダニー・ウィレット、ティレル・ハットン、アンディ・サリバンとクリス・ウッド、マシュー・フィッツパトリック、トミー・フリートウッド(Golf World) 【拡大写真】

2002年の「マスターズ」に出場したイングランド選手は、ニック・ファルドリー・ウェストウッドの2人に過ぎなかった。だが、来月のオーガスタでは5倍の10選手がセント・ジョージ旗(イングランド国旗)を背負う。いまやゴルフ界の巨大勢力となった豪州勢(4人)と南アフリカ勢(5人)を足した数よりも多い。さらに特筆すべきことは、招待された10人のイングランド選手のうち7人(ティレル・ハットンマシュー・フィッツパトリックアンディ・サリバンクリス・ウッドトミー・フリートウッドスコット・グレゴリー、そしてディフェンディングチャンピオンのダニー・ウィレット)が30歳以下ということ。若い勢力の台頭が著しい。

欧州ツアーでの成績を見てみると驚きではない。昨季の同ツアーのポイントレース「レース・トゥ・ドバイ」でシード権を確保した111人のうち、2割以上がイングランド選手だった。どんどんと、ゴルフの故郷(スコットランド)に最も近く隣接する住民たちが旧世界(欧州)のゴルフ界で存在感を増している。

どこかの誰かが、正しいことをやっていることは明らかで、それはよくよく観察すれば見えてくる。かつて「ウォーカーカップ」で英国及びアイルランドチームのキャプテンを務め、ブリテン島の才能あるジュニアたちで開催される18歳以下の大会の名祖であるピーパー・マッケボイは、この世紀の変わり目に始まった改善傾向を認識し始めた多くの中の重要な1人だ。

かつて2度にわたり「全英アマチュア選手権」を制したマッケボイは「昔は、ジュニアイベントで悪いスタンスやグリップを身につけた子どもたちが多くいた」と言う。「ボールに向かって正しく立って、正しくクラブを振る子どもはとても稀だった。だが、いまはすべての子どもがしっかりした技術を持っている。草の根レベルでのコーチングが明らかに成長したのだろう」。

成長の一端を担ったのは、かつての「ウォーカーカップ」キャプテンであるナイジェル・エドワーズだ。ウェールズ出身のエドワーズは、2011年からイングランドゴルフのコーチングディレクターを務めている。

エドワーズは「僕らには、特にナショナルチームレベルの選手たちのための集中プログラムがある。選手たちを世界中に派遣して、資金をコツコツと使っている。とはいえ、それは僕らのしていることから得られた最終成果だ。僕らは上を目指す子どもたちのため、刺激と向上心の両方を与えるシステムを構築しようしている。例えば、ナショナルチームと発展途上の中間に位置する“A選抜”というチームが存在する。クラブや郡から出てくる選手が大勢いるので、これがないと簡単にそういった選手たちを見落としてしまう。A選抜はその隙間を埋めている」と説明する。

力を入れているのはアマチュアに限ったことではない。イングランドゴルフ返還協定を通じ、駆け出しの男女ツアープレーヤーにも援助の手は差し伸べられている。昨年、この資金はイングランドのチャレンジツアー大会である「ブリヂストンチャレンジ」へと拠出された。その見返りとして、3人のイングランド選手がチャレンジツアー7大会に出場し、アマチュア4選手が「ブリヂストンチャレンジ」に出場した。米国女子下部のシメトラツアーにあたる、欧州女子ツアーの下部アクセスシリーズも資金を受け取り、女子選手も欧州女子ツアー(LET)やアクセスシリーズの大会に招待されている。エドワーズは「僕らはアマチュアとプロの間を橋渡ししようと試みている」という。

こうした取り組みの結果、10代後半に差し掛かったイングランド人プレーヤーたちの技術は熟練されてきている。アマチュアゴルフの土台が整っているため、プロゴルフに適応する期間が短くて済む。「ライダーカップ」に出場したサリバンは前世代とは対照的に、米国の大学の奨学金制度を利用するのではなく、自国にとどまった1人だ。

「大学の“ゴルフ教育”に関する部分に僕は魅力を感じなかった」とサリバン。「それに、僕は完全にイングランドのアマチュアシステムで育ってきた。アメリカに行って自分のゴルフを磨く必要はなかった」と語る。

コーチングやシステムの進歩に加え、生来の勝利への欲望を奨励する文化が、この再生に一役買っている。かつてスーパーマーケットの店員だったサリバンは、才能がありモチベーションの高い同世代選手たちの一員であることから多大な恩恵を受けた。「BMW PGA選手権」王者であり、昨年「ライダーカップ」欧州代表としてプレーしたウッドも同じだった。

「僕が参加したトレーニングキャンプでは、コース内外で常に競争があった」とウッド。「僕はそれに没頭したね。ダニー・ウィレットも同じだった。僕らはいつも、朝6時半に一番乗りでジムにいた。なにも問題にはならなかった。振り返れば、それは明らかだ。もし外部から見たら、僕らは他の人たちとは少し違っていたと思う。僕らはより多くを欲していた。全身全霊を注ごうとしていたし、ダン(ウィレット)も同じだったと思う。彼は僕を刺激したし、僕も彼に対してそうであったと願う」。

奇妙にもイングランド選手たちは大きな成功を手にしているが、隣のスコットランドとウェールズは同様とは言えない。比較して人口が少ないとはいえ、スコットランドとウェールズは、トップ選手の輩出に苦しんでいる。昨季の「レース・トゥ・ドバイ」でシード権を獲得したスコットランドの選手は5人で、ウェールズは2人。どちらからも「ライダーカップ」の代表はいなかった。

現時点では少なくとも、イングランドがより巨大で、より優れている。

文ジョン・ヒューガン
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