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覆面ツアーバン運転手のボヤき 米ツアー裏事情

2017/04/26 16:00:00

(PETER OUMANSKI/米ゴルフダイジェスト誌) 【拡大写真】

私はここにいるほとんどの選手たちにとって、父親と言っていいほど年をとっている。ある意味、それが私の役目なのだと思うことがよくある。古くなった彼らのおもちゃを修理したり、新しいおもちゃを作ったり、あるいは誰かとの対戦を控えた彼らの自信を高めて送り出すのである。

しかし私のパートナーは彼らの母親ではなく、私が“13トンの相棒”と呼んでいるトラックだ。私はこの18輪のトラックを運転し、ほぼすべてのPGAツアーイベントを転戦している。荷台は私のショップであり、私の会社で製造しているすべてのクラブと関連パーツが積まれている。このトラックこそが私の責務であり、“彼女”は私と常に行動を共にする。彼女と街中でビールを飲んだり、映画を観ることは可能かって?すまないが、駐車場がないと駄目なんだ。

数少ない優等生、J.デイとP.ケーシー

一般的に、ツアー選手というのは素晴らしい人々の集まりである。私はすべての契約選手を知っているが、200人もの人間と付き合っていれば、対応に苦痛を感じるような相手もいるのは当然だ。

ゴルフ道具のこととなると、選手たちがいかに誤解しているかに驚かされる。以前、トッププレーヤーの一人から「3番ウッドであと15yd飛距離が欲しい」とリクエストされたことがあった。しかしその選手は、ロフトを減らしたり、シャフトを長くしたりせずに、それを実現して欲しいと言ってきた。不可能だと私が言うと、彼は私に食ってかかり、さんざん当たり散らして帰っていった。

「スイングウエートを維持したまま、クラブを1インチ長くできないか?」と尋ねてきた選手もいた。気は確かか?それをやるには、すべてを一から作り直す以外に方法はないじゃないか。私はトラックの中で我々エキスパートの言うことを受け入れる選手を高く評価している。それを理解してくれている数人のナイスガイの例を挙げると、ジェイソン・デイポール・ケーシーらだ。

ウェッジを削りたがるS.ガルシア

なかには自分のクラブを自分で調整したがる選手もいる。人任せにしたくないという気持ちは理解できるし、商売道具に精通したいという思いは尊重する。しかし、これは責任問題なのだ。

グリップ交換は古いグリップを切り取って外した上で、新しいものをスライドして入れ込むわけだが、ラバーやコードを切るにはそれなりに力を込める必要がある。私は、誰かが私のトラックで指を負傷して「全米オープン」を棄権、などというニュースは読みたくないのだ。

例えばセルヒオ・ガルシアは、自分のウェッジのソールを削ることが大好きな選手の一人だ。今では砥石機は特に危険な機械ではないが、それでも事故は起こりうる。ツアーで働く技術者たちの傷だらけの手を見れば一目瞭然だ。

従ってそういった場合は、私はできる限り指導や監督をする。選手たちが私のトラックから持って出る最も重要なものは自信であり、最後の仕上げを自分自身でやることでそれが達成されるならば、それもいいだろうと思うのだ。

なかには完全におかしな選手もいる。何年か前、アイアン用のシャフトにひどく退屈な作業を強いる奴がいた。私は正確な位置でシャフトを切り、他のシャフトの並びの特定の位置にそれを合わせなければならず、アイアンの8本セットを仕上げるのに20本近くのシャフトが必要だった。

彼は、それが各番手のバランスポイントにそれぞれ異なって作用すると主張していた。いい奴ではあるのだが、彼が唯一持っていたエンジニアリングの学位は、PGAツアーの練習レンジをうろついて取得したようなもので、しかも単位の大半はウェブドットコムツアーからの編入分だったのだ。

たいていの嘘は我々にはお見通しだ

私は羊のように内気なルーキーたちが大好きだ。彼らはこう言う。「すみません、もしお手数でなければ、今日どこかで僕のクラブのロフトとライ角をチェックしていただくことは可能でしょうか?」とね。もちろんだとも、若者よ。私はそのためにここにいるのだし、それで給料をもらっているのだから。

もちろん、これとは対照的な選手もいる。私のトラックに一歩足を踏み入れるなり、アル・ザービック(※映画“キャディシャック”に登場する成金)のような振る舞いをするのだ。そういう時大体の選手たちは、我々の組み上げたクラブを、友人や家族、あるいはキャディにあげているのだ。我々には常にお見通しだ。

プロは誰もが使用するクラブの仕様について極度に入念なので、「あのヘッドとあのシャフトを試してみたいけど、グリップは適当なものをつけておいてくれ」などという緩いオーダーをしてくる人間がいれば、すぐにそれが嘘だと分かる。しかしそれも構わない。リリース前のプロトタイプでない限り、選手との関係を維持する方法としては、それも有効であろうから。

それに、ほら、自分の子供の願い事を断るのは難しいものだろう。

(米国ゴルフダイジェスト誌 2017年3月号掲載)


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