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プロはキャディがいないとどうなるのか?~覆面ツアープロの報告

2017/09/13 05:00:00

(GETTY IMAGES INC/米ゴルフダイジェスト誌) 【拡大写真】

ある火曜の晩に何人かの選手が集まって、ビールを飲んでいたときのことだ。みんな水曜のプロアマのティタイムが遅いか、あるいはプロアマに出ない選手だったのだが、このとき興味深い疑問が浮かび上がった。「選手たちが自分でバッグを担がなければならないとしたら、世界ランキングはどうなるのだろうか?」。それは大学でのゴルフのように、キャディがいないということを意味する。

当然、ツアーモデルのような大型のスタッフバッグは消えてなくなるだろう。20キロ近くもある、巨大なレザーバッグを担ぎながら競技をするなんて馬鹿げている。各メーカーやスポンサーは、通常のスタンドバッグにロゴを入れることに甘んじなければならなくなる。多くの選手、特に怪我を抱えた選手たちは、スポンサー収入のための面積を放棄することを受け入れつつ、超軽量のサンデーバッグを選ぶだろう。頑強な選手以外はみんな、バッグを担ぐことによる疲弊を気にしなければならなくなる。

しかし、このわずかに高まる肉体的なハードルは、さほど興味をそそらない要素だ。「自分のパートナーに最も頼っているのは誰か?」というのが、この話の要点となる。日常的にゴルフをする98%の人々がそうであるように、手厚いサポートを捨て去ってひとりぼっちでプレーした場合、果たして崩れ落ちるのは誰だろうか?

ランキングのトップに君臨するダスティン・ジョンソンは、びくともしないだろう。確かに彼は、弟のAJ(オースティン・ジョンソン)がバッグを担ぐ関係性を楽しんでいるが、AJが兄のショットを救ったことは一度もない。ロリー・マキロイも、ひとりで問題ない。スティーブ・ウィリアムスは異を唱えるだろうが、アダム・スコットも同じプレーヤーであり続けるだろう。

ジェイソン・デイが持ちこたえられるかどうかは、分からない。彼がショットの選択について、コル(コリン・スワットン)に頼りきっていると言っているわけではないのだが、2人の結びつきは深く、あたかも父子関係のようなので、コルの不在は影響を及ぼすだろう。

ジョーダン・スピースがランキングを落とすのは想像がつく。彼のパートナーであるマイケル・グレラーは、他のどんなキャディよりも、ショットに貢献している率が高い。彼らと一緒にプレーをすると、グレラーが絶妙なタイミングで最適なアドバイスをすることで、ジョーダンを良い精神状態に保っていることが分かる。

フィル・ミケルソンとボーンズ(ジム・マッケイ)の場合は、ショットについて話し込み過ぎているかもしれないが、ボールにつくと迅速にプレーするという意味では、私はフィルを正当に評価している。会話が終わると、さっさと打つのだ。彼らの関係性は注目を集めたが、フィルはボーンズを必要としない。フィルはフィルであり続けるだろう。

パット・ペレスはシード権を失うかもしれない。パットは友人であり、彼が良いプレーをしているのは嬉しい限りだが、H(マイケル・ハートフォード)抜きでは機能しないことを、彼自身がすぐに認めるだろう。あの2人は30年近くの付き合いだし、あれこれ言い合うこともない。Hが「6番アイアンのスリークォーターだ」と言えば、パットはすぐに実行に移す。このとき「7番アイアンでのフルショット」を考慮に入れることなど、あり得ないのだ。

何人かの才能豊かな若手選手たちは、心の強化が必要だ。彼らは「それで大丈夫だ」と言われない限り、引き金を引けないのだ。キーガン・ブラッドリーブレンダン・スティールの2人は、真剣に見直す必要があるだろう。ケビン・ナは、ケニー・ハームズにかなり依存している。ポール・ケーシーにはジョニーロングソックス(ジョン・マクラーレン)が必要だし、それは彼も自覚していることだ。

キャディ抜きとなると、自立している選手たちはランキングを上げるだろうが、全体的なゴルフの質は落ちるだろう。15年前に比べて、最近のスコアリングは、キャディが及ぼす影響が大きくなっているからだ。キャディというのは、他の分野でも十分に財を成せる人たちにとっても魅力的な、6桁の収入を得られる職業になったのである。優れたキャディは、戦術、心理学、栄養学、そして管理能力を取り交ぜて、とんでもなく激しい競争の舞台で、自身のパートナーを勝利に導いている。

私とて、トップ100にとどまると確信はしていない。私よりもキャディの方がPGAツアーでのキャリアは長いし、彼から多くを学んでいる。ライン読みで私を救ってくれるわけだが、何より重要なのは彼がいなければ、ツアー生活のちょっとしたことに苛立ってしまいかねないということだ。たとえば用具トレーラーで3番ウッドの手直しが必要になったり、車の鍵が見当たらなくなったりしても、そういったことは彼が片付けてくれるので、私はゴルフに集中することができている。

一方でひとりの方が良くなる選手がいるのも事実だ。言ってみれば、彼らのキャディは「頑張りすぎ」なのである。

聞き手:マックス・アドラー
(米国ゴルフダイジェスト誌 2017年8月号掲載)

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