Bite!スパイクレスなのに芝に噛みつく ブリヂストン「ゼロ・スパイク バイター ツアー」

24FW ゴルフシューズ試し履きレポート ブリヂストン ゼロ・スパイク バイター ツアー
ブリヂストン「ゼロ・スパイク バイター ツアー」を試し履き

GDOのシューズ3兄弟(シューズマニア・室井、セールスプランナー・塩田、元中古ショップ店長・桂)が、最新のゴルフシューズを気ままにレビューする恒例企画。「24秋冬モデル編」の第5回は、自慢のタイヤ技術をゴルフシューズに応用したブリヂストン「ゼロ・スパイク バイター ツアー」だっ!

BSのロングセラーシューズ 履き心地が少し変わった!?

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日本人の足に合いやすい3E設計

【室井】
足幅の広い人から絶大な支持があるモデルですよね。

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【塩田】
そうなんです。足幅は3Eと広めに設計されています。昔は各社が幅広シューズを出していた時期もあったのですが、ここ数年は少なくなってきた印象です。

【室井】
でも、今回は履いた時にそこまで広さを感じなかったんですよね。これはロングセラーモデルなので履いたことある方もいらっしゃると思いますが、以前ほど広くは感じないですね。

【塩田】
上から見ると広く感じるのですが、個人の足型によってシューズ内の足の位置が決まるので、それによっても変わってくるのかもしれません。

抜群の安定感! ソールはタイヤ技術を応用

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BSが誇るタイヤ技術をアウトソールに盛り込んだ

【塩田】
「バイター」は昔から続いている人気モデルなのですが、主な特徴は、アウトソールにブリヂストンのタイヤ技術を応用している一足、という点です。

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【室井】
どういうところにタイヤの技術が使われているんですか?

【塩田】
使用されている合成ゴムはタイヤの素材を参考にし、パターン形状はタイヤのデザイナーと共同で開発したそうです。

【室井】
なるほど。ゴルフ好きには車好きの方も多いですが、このモデルはそういった方にも刺さりそうですね。

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ラップタイプのBOAを採用。フィット感は申し分ない

【塩田】
今回はラップタイプのBOAなので甲側のホールド感も十分でした。ですが、アッパーの素材が結構柔らかく感じたので、靴の中で足が若干動いてしまう方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。個人的にはもう少し硬めの素材の方が好みです。

素材の硬度に秘密アリ! グリップ力はいかに?

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左右の体重移動と足の踏み込みに対して特に安定する

【桂】
かかと側からの見た目がメカっぽいですよね。いかにも踏ん張れる感じがします。

【塩田】
お二人とも、グリップ力はいかがでしたか?

【室井】
全然暴れませんでした。バイターはどのモデルでもスイング中の“安定感”がウリですが、今回も期待に応えてくれました。今回履いた7モデルの中では一番安定していたと思います。

【桂】
私も、スイング時の横の体重移動に対する踏ん張り感がすごいと思いました。私は車好きなのですが、グリップ力はブリヂストンのタイヤに似たものを感じましたね。

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安定感の要因はアウトソールにあり

【塩田】
その安定感の要因は何かというと、実はアウトソールのトウ側の素材なんです。トウの外側により硬度の高い素材を使うことで踏ん張れる仕様になっています。あとはヒール部分も硬い素材を使っているので、面全体で地面をガチッととらえてくれます。

【室井】
私は特にヒール側が安定しているように感じました。

【塩田】
ちなみに、もう一点、アウトソールに特徴的な部分があるんです。実は、母趾球の部分の素材も硬くなっているんです。スイング中に負荷が掛かる部分の素材の硬度を上げることでパワーに負けない安定感を生み出しています。こういった細部までちゃんと考えられているのはすごいですよね。

安定感の一方で… かかとの“浮き”が気になるかも?

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バンカーでもグリップ力はしっかり

【桂】
スイング中のグリップ力を感じた一方で、私は歩行時でのかかとの浮きを若干感じました。お二人はどうでしたか?

【室井】
私もかかとの浮きは感じました。形状なのか、素材なのか理由は分かりませんが、そこが気になってしまう方もいると思います。

【桂】
かかとが浮いてしまうのは歩いているときだけで、スイング中はまったく問題ありません。安定感と屈曲性はトレードオフの関係なので、特に前者を求めるゴルファーにこのシューズはおすすめです。

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下半身の安定感がナイスショットを生む

【塩田】
これは僕の場合なのですが、歩く時に極端にヒール側から着地することが多いんです。そうすると、アウトソールの素材がしっかりしすぎているので“板”みたいな着地感になってしまって、若干の歩きづらさを感じました。人によってはシューズ全体の屈曲性がやや物足りなく感じるかもしれません。

【室井】
シューズの形状を見ていて気付いた点がひとつ。このモデル、つま先が少し上を向いているんです。そうすると「安定しないんじゃないか」って思いがちなんですけど、その分かかと側に体重を預けられるようになっている。なおかつかかと側のアウトソール素材がしっかりしているので、両者が効いてこの安定感を生み出しているのだと思います。

【桂】
つま先と、かかとの重心バランスがうまく取れている感じがしますよね。

3人の評価はいかに?

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「安定感」で3人中2人が満点。高いグリップ力とがっちり感を求めるゴルファー向きか

製品スペック

●発売日=2024年9月19日
●鋲タイプ=スパイクレス
●締め付けタイプ=BOA
●アッパー素材=人工皮革
●重さ=約475g(片足/26.5cm)
●サイズ=24.5~28cm
●幅=3E
●カラー=ホワイト、シルバー、ブラック

撮影協力:ラフォーレ&松尾ゴルフ倶楽部

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ラップタイムでシンプルな見た目。幅広感もそこまで感じない
24FW ゴルフシューズ試し履きレポート ブリヂストン ゼロ・スパイク バイター ツアー
ロックシステムは「BOA Li2」を搭載。より精密なフィット感を得られる
24FW ゴルフシューズ試し履きレポート ブリヂストン ゼロ・スパイク バイター ツアー
外側に広がったアウトソールが安定感の秘密
24FW ゴルフシューズ試し履きレポート ブリヂストン ゼロ・スパイク バイター ツアー
BSが誇るタイヤ技術を応用した新設計のアウトソールが高いグリップ力を生む
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GDO室井 プロフィール

GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。

GDO塩田 プロフィール

GDOゴルフショップセールスプランナー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。

GDO桂 プロフィール

GDOゴルフショップで中古クラブのセールスプロモーションを担当。188cmと長身で普段は28.0cmを履いているが、スポーツにおいては27.5cmがジャストフィットすることが多い。シューズが好きで気に入ったものをとことん履き続けるタイプ。ゴルフにおいてクラブ以上にシューズの重要性を実感している。

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