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現在市販されているアイアンセットは、5番アイアンからPWまでの6本セットが大半を占めるが、一部の『飛び』に特化しているモデルでは、7番アイアンからPWまでの4本セットも増えてきている。
女子ツアーのクラブセッティングをチェックしてみると、アイアンは6番からという選手がかなり多いことに気付く。ロフト角の大きいユーティリティを作るメーカーが増えて選択肢が広がったことに加え、ゴルフコースのセッティングが年々厳しくなっている為、アイアンよりも楽にボールを上げて止められる、ユーティリティの人気が高くなっているのだろう。「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」で今季初勝利を飾った、昨年の賞金女王イ・ボミも、アイアンセットは6番からで、5番アイアンの代わりにロフト角25度のユーティリティをバッグに入れている。
一方男子ツアーでは、アイアンセットのPWを使わない選手が増えつつある。特にPGAツアーの選手に目立つ傾向があり、ロフト角46~48度前後のウェッジをアイアンセットのPWの代わりに入れている。世界ランク1位から5位の選手でアイアンセットのPWを入れているのは、4位のバッバ・ワトソンだけ。ベスト10でも10人中6人が、セットのPWを抜いているのだ。
ウェッジのロフト角といえば、アプローチウェッジが50~52度、サンドウェッジが56~58度が定番だが、46~48度の商品も中古市場で人気となっている。この傾向を更に進めているのがフォーティーン。9番アイアンの代わりとなる、42度前後のウェッジをライン ナップに加え、『ウェッジセット』の様相を呈している。
この流れが続くと、アイアンセットは4本?いや3本!?になる可能性も高い。上からは押さえつけられ、下からは突き上げられ、アイアンセットは中間管理職のようなつらい立場だが、中古市場での売買を考えると、5番アイアンからPWの6本セットで持っている方が無難だろう。しかしアプローチウェッジの延長と考え、アイアンセットのPWを、ロフト角48度前後のウェッジに変えてみるのも面白そうだ。中古ショップを利用して、セッティングをいろいろ楽しんでみてほしい。
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