オデッセイ「ホワイト・ホット OG パター」の評価は！？

オデッセイ ホワイト・ホット OG パターをご意見番クラブフィッターが試打したら…【筒康博】

ボールのカバーと同じ素材を採用したホワイト・ホットインサートは、2000年の誕生から今なおツアーで高い人気を誇る。20周年を記念して復刻した「OG(Old Gangster)」シリーズは、すでに30機種以上がラインアップ。今回は、22年に追加されたNEWモデルを有識者3人が採点する。ご意見番クラブフィッター・筒康博の評価は！？

• HS40m/s未満プロ・西川みさとの場合
• パッティングコーチ・大本研太郎の場合

「ボールに合わせて進化を繰り返した王道パター」

※5mの距離で検証

―率直な印象は？
「『ELEVEN』も『TRI-HOT 5K』シリーズもホワイト・ホットインサートを採用している中で、その名をシリーズ名にした今作は、現オデッセイのちょうど真ん中に位置するプロダクトに感じます。高評価の基準ラインを押さえた、優等生的パターではないでしょうか」

西郷真央や西村優菜ら好調プロも愛用している人気シリーズ

―優等生的パター…？
「はい。ホワイト・ホットという名前は変わっていませんが、性能はかなりマイナーチェンジを繰り返してきた印象です。その時代に売れているツアーボールの傾向に合わせ、打音と打感を最適化しようと試行錯誤してきました。現代のボールの硬さ、フィーリングに合わせて正統進化を遂げてきた“THE・スタンダードモデル”といえるのではないでしょうか」

20年以上の間 世界中のツアーでの実績による説得力は強い

―そこまで打感が秀逸になっている？
「そうですね。以前は少しネガティブな要素を感じた時期もありましたが、いまや削り出しパターとの差を明確に言い切れないほど、フィーリングにこだわりを感じます。インサートパターはフィーリングがボヤける、打音がはっきりしないと、いまだに思っているゴルファーは、ちょっと古い情報のまま止まっている気がします」

人気の角型#7にも形状・ネック違いのモデルが追加ラインアップ

―最新作「OG」の具体的な変化とは？
「ここ2、3年間の流れでいうと、ツアー(スピン系)ボールは、以前よりやわらかくなっているので、ホワイト・ホットインサートも単にやわらかいだけではなく、シッカリ感を併せ持ってきていると思います。いま最新モデルを探している人は、『ホワイト・ホット OG』を基準に、他メーカーやブランドを探ってみてもいいのではないでしょうか」

ツアーでも人気の赤い「STROKE LAB」シャフト装着モデルが追加

―ラインアップ数はかなり多いですが？
「性能の質が向上していること以上に、ホワイト・ホットインサートが良いと感じる人が増えたことが、定番化した大きな要因といえそうです。そういう意味で、バリエーションが多いことも魅力のひとつ。パターは全く同じ形状でも、アライメントの線が入るor入らないだけで好き嫌いが分かれるため、ゴルファーの数だけ必要だと思います。そんな多くの声に応えるため、できるだけ多くの種類を用意していると推測できます」

「これからも常に変化をしていく普遍的モデルになりそう」と筒

―どのような人向き？
「3年以内にゴルフを始めた人であれば、一本は持っておいたほうがいいと思えるほど王道なモデルです。売れているブランドは、どんな性能を発揮するのか。常に一定の人気を誇ってきた名作インサートを、ゴルファーであれば一度は手に取って体感してほしいと思います」

基準となる優等生はオール4.5【総合評価4.5点】

【転がり】4.5
【打 感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5

・#7 CH ／ロフト角：3度 ライ角：70度 長さ：34インチ
・#7 NANO ／ロフト角：3度 ライ角：70度 長さ：34インチ
・#7 BIRD ／ロフト角：3度 ライ角：70度 長さ：34インチ
・ROSSIE S ／ロフト角：3度 ライ角：70度 長さ：34インチ
・2-BALL BLADE TOUR LINED ／ロフト角：3度 ライ角：70度 長さ：34インチ
・DOUBLE WIDE ／ロフト角：3度 ライ角：70度 シャフト：34インチ
・使用ボール：ブリヂストン ツアーB X

取材協力／トラックマンジャパン株式会社

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