飛ばせるユーティリティと、さらにその先にあるもの

「X2 HOT」は昨年モデルに比べ、深・低重心にすることでボールが上がりやすくなったとのこと

X2 HOTシリーズでは、フェアウェイウッドだけでなくユーティリティもゴールド賞を獲得している。こちらも飛距離アップが追求されていて、試打したテスターからはフェースの弾きの良さが高く評価されていた。この新しいユーティリティは、フェアウェイウッドよりも大幅にヘッド設計が進化しているという。

「X2 HOT ユーティリティのヘッドは、同シリーズのフェアウェイウッドと同じ構造になっているのが特徴です。キャロウエイトしては初めてユーティリティにフォージドのカップフェースを採用し、ドライバーと同等のCT（フェース反発係数）を実現しました。これは、従来のテクノロジーでは考えられなかったような大きな進化です。さらに、このモデルにはフェースの反発を上げるための他の工夫も施してあります。

フェースの反発を上げるためには、フェースをたまわせることが必要で、そのためにはフェースの面積は広いほうが良く、フェースの形状は丸形に近いほうが有利です。しかし、フェアウェイウッドよりもフェース面積が狭く、ソールがフラットなユーティリティの場合は、フェースの反発をルール上限まで引き上げるのが非常に難しくなります。ヘッドを大きくすれば解決できるのですが、ユーティリティというクラブの性格上、ヘッドが大きすぎるとラフからは抜けが悪くなり、扱いづらくなるのでそれも限界があります。X2 HOTユーティリティのフェースを見ると、フェース面積をできるだけ大きく、丸形に近い形状に仕上げてあるのが分かっていただけると思います。それでいて多くのゴルファーが構えやすく、打ちやすく感じるクラブでなければならない。そのギリギリにチャレンジしたのが、この新しいX2 HOT ユーティリティです」

FW、UTときたら次は・・・。これからのキャロウェイの同行に目が離せない

アイアン部門では、APEXアイアンがゴールド賞を獲得。軟鉄鍛造のボディに、反発のいいハイストレングススチールのフェースを採用した中級者向けのモデルだ。

「あまりアピールしていませんが、APEXアイアンはフェースの反発が良くて、軟鉄鍛造ボディのアイアンのなかではハイレベルなボール初速を実現しています。フォージドの良さをいかしながらも、他のモデルよりは数ヤードは飛ばせるモデルです。もちろん、ヘッドサイズや距離感に影響を与えるフィーリングの問題があるので、X2 HOTのフェアウェイウッドやユーティリティのように、ドライバーと同等のCTとまではいきませんが・・・。しかし、キャロウェイはゴルファーに夢を与えるメーカーです。ドライバー並にフェースの反発がいいフェアウェイウッド、次にユーティリティときて、その次には何が登場するか、皆さんにはもう分かるはずです（笑）。今は私の口からこれ以上は言えませんが、期待は裏切りません。今後もキャロウェイの新製品を楽しみにしておいてください」