ドライバーのシャフトは、使い慣れたグラファイトデザイン「ツアーAD DI」に落ち着いたようだ（Jared C. Tilton／Getty Images）

「マスターズ」で悲願のメジャー初制覇を遂げ、日本中を感動させた松山英樹。その影響は全国の販売店だけではなく、中古ショップにも及んでいるようだ。優勝が決まった12日（月）から松山使用ギアの品薄が進み、入手困難なモデルが出はじめている。

松山が使用している住友ゴム工業「スリクソン ZX5 ドライバー」は、3万円台から見つかっていた純正シャフト装着モデルが軒並み完売。カスタムシャフト装着モデルが5万円前後で数点残っている程度だ。

フェアウェイウッドは販売店限定モデルのテーラーメイド「SIM2 フェアウェイウッド」を使用。上級者向けながら、こちらも人気が高まってきており品薄状態だが、純正シャフト装着の物なら3万円台前半から見つかる。ユーティリティは、同じく限定モデルのテーラーメイド「SIM UDI ユーティリティ」。こちらは中古ショップでもレアで、見つけるのが難しい状態となっている。

2019年モデルの住友ゴム工業「スリクソン Z-フォージド アイアン」は、優勝が決まって数日でほぼ売り切れ。6本セット6万円前後が相場だが、しばらく値下がりすることはなさそうだ。相乗効果なのか、以前使用していた「スリクソン Z945 アイアン」も品薄に。こちらは見つかれば6本セットで4万円前後となっている。

ウェッジは、クリーブランド「RTX4 フォージド ウェッジ」を使用。ソール形状は市販品とは違うようだが、中古ショップに出ているモデルは1万円台前半から見つかる。パターはスコッティキャメロン「ニューポート2」のプロトタイプ。サークルTと呼ばれる特別仕様のため、中古でも自動車が買えるぐらいの価格になるだろう。

ゴルフショップ『ゴルフガレージ』港北ニュータウン店の波多腰隼太店長によると、松山がドライバーに挿すグラファイトデザイン「ツアーAD DI」シャフト（2009年発売）への問い合わせも相次いでいるという。もともと品薄のモデルだが、入手はさらに難しくなりそう。ほかの使用クラブを含めて同じものをそろえたい人は、中古ショップを小まめにチェックする必要がありそうだ。

先週16日時点の売り場状況。「ZX5」は品薄が続いている。 ※提供：ゴルフガレージ港北ニュータウン店