スコアカードに署名をしないで提出。この後どうなる?/ルールQ&A
クラブの月例競技。試合終了後、スコアカードにマーカーの署名=サインはもらったが、話し込んでいるうちに自分のサインを書き忘れて提出してしまった。
競技ゴルフのあるある。さあこの場合の正解は?
■1
スコアカードにサインを書き忘れても後で書き足せば問題ない。無罰。
■2
スコアカードにサインを書き忘れると2罰打追加。
■3
スコアカードにサインを書き忘れると失格。
署名忘れは失格じゃなかったっけ?
◇◇◇◇
正解は「2」
■2
スコアカードにサインを書き忘れると2罰打追加。
【解説】
スコアカードには自分のサインと各ホールのスコアが正しいことを証明するマーカーの署名は必須であり、どちらかあるいは両方を忘れると失格になります(規則3.3b)。
しかし熱い戦いを終えてきたゴルファーに、サイン忘れで失格は厳しすぎるのではないでしょうか。ということで、2023年ローカルルール(L-1)でサイン忘れが一般の罰(2罰打)に軽減され、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)がこれを採用しました。
基本ルールでは失格ですが、世界的にはルール緩和の方向にあり、ローカルルールを採用するクラブや競技が増えています。(ルール解説&イラスト/小山混)
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<ゴルフ規則>(抜粋)
規則3.3b(2)
プレーヤーの責任: ホールのスコアの証明と、スコアカードの提出。ラウンド中、プレーヤーは各ホールの自分のスコアの記録をつけるべきである。
ラウンドが終了したとき、プレーヤーは:
・スコアカードのホールのスコアを証明し、速やかに委員会にスコアカードを提出しなければならない。その後はスコアカードを変更してはならない。
プレーヤーが規則3.3bのこれらの要件に違反した場合、そのプレーヤーは失格となる。
ローカルルール8L スコアカードの責任
L-1 プレーヤーまたはマーカーの証明がないことに対する規則 3.3b(2)に基づく罰の修正
目的/規則3.3b(2)はスコアカードのホールのスコアがプレーヤー、マーカー (またはその両者)によって証明されていなかった場合に失格の罰を課しています。しかし、委員会がその罰打を2罰打に修正することがより適切であると考えた場合、そうすることを選択することができます。
ローカルルールひな型 L-1
規則3.3b(2)は次のように修正される: プレーヤーが、そのプレーヤー、マーカーのいずれか(またはその両者)によってホールのスコアが証明されていないスコアカードを提出した場合、プレーヤーは一般の罰(2罰打)を受ける。 罰はそのプレーヤーのラウンドの最後のホールに適用する。
出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より