要らなくなったゴルフ用品どう捨てる? 知っておきたい処分方法
何年使ったのか分からないほど、ボロボロになってしまったキャディバッグや、傷だらけで売れなかったゴルフクラブ、スパイクがすり減るまで使い込んだゴルフシューズなど。お家で眠りっぱなしになってはいないだろうか? 衣替えの季節が近づいてきた今だから知っておきたい、ゴルフ用品の処分方法を特集した。
調査したのは、ゴルフダイジェスト・オンラインが本社を構える東京都品川区、ごみ分別に関して寛容と伝えられる青森県板柳(いたやなぎ)町、そして日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言(ごみゼロ宣言)」を行ったという徳島県上勝(かみかつ)町の3自治体。各自治体に、一般的なゴルフセット(キャディバッグ1本&ゴルフクラブ14本)の処分方法を聞いてみた。
捨て方はさまざまで…
まずは、東京都品川区。キャディバッグとゴルフクラブともに粗大ごみの扱いとなる。区の「粗大ごみ処理手数料」の表によると、キャディバッグとゴルフクラブ(10 本まで)はそれぞれ 300 円の手数料がかかる。では、14 本捨てる場合は? 同区清掃事務所の担当者に聞いたところ、10本(300円)+4本(300円)で 600 円かかるという説明だった。キャディバッグ 1 本とゴルフクラブ 14 本を捨てる場合は、計 900 円かかることになる。
青森県板柳町も、キャディバッグとゴルフクラブはそれぞれ粗大ごみの扱いとなる。大人ひとりで持てる量は小型扱いで手数料が1000円、大型になると2000円になるという。年4回の粗大ごみの回収で出すと、計2000円だ。しかし、直接処理場に持っていく場合は、毎週水・木・金曜日と毎月第1日曜日に、無料で受け付けてもらえる。
“45分別”を実施している徳島県上勝町は、廃棄ゴルフ用品の処理の方法も個性的だ。捨てたいキャディバッグとゴルフクラブは、職員が常勤する「日比ヶ谷ごみステーション」に持ち込まなければならず、その場でできる限り解体されるのだという。職員により、まだ使えると判断されたものは「くるくるショップ」と呼ばれるリユース(再利用)拠点に置かれ、住民は使いたいものを自由に持ち帰る。解体されたゴルフクラブは「雑金属」として資源ごみに。キャディバッグは素材ごとに細かく分別され、「燃やさなければならないもの」などと判断された部分は有料のごみ袋に入れて処理することとなる。
ほかのゴルフ用品の捨て方は?
ちなみに、キャディバッグとクラブ以外のゴルフ用品は、どのように処分すればいいだろう? ゴムボール扱いのゴルフボールと、スニーカー扱いのスパイクレスシューズは燃やすごみとなる。一方で、スパイクシューズはスパイクを外して処分すべし! スパイクの接続部分に金属が使用されている場合があるため、基本的には燃やさないごみの扱いとなる。外したスパイク部分が金属なら、それはもちろん金属ごみだ。
なお、記事中で紹介した「手数料」は、2019年9月現在のもの。ごみの収集は、市区町村の行政単位で行われており、今回紹介した3自治体以外も、それぞれが独自にルールを定め、随時アップデートしている。誤解されやすい東京23区も、区ごとにごみの収集ルールは異なる。ゴルフクラブなどを処分する際は、必ず現時点での収集ルールを、居住する自治体に確認するよう心掛けたい。(編集本部/武田涼花)