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欧州セレブ注目のゴルフリゾート・アンタルヤへの旅

2019/11/15 08:15
イスタンブールから飛行時間1時間で到着

日本ではまだ知る人ぞ知る…といった知名度だが、欧州ツアーの終盤戦を彩るビッグトーナメント「ターキッシュエアラインズオープン」の開催地、トルコ・アンタルヤは、「ヨーロッパ・ベスト・ゴルフデスティネーション」に選出されたほどの世界的ゴルフリゾート地だ。イスタンブールから南へ、飛行機で1時間強。南にターコイズブルーの地中海、北に5000m級のトロス山脈を望み、年間約2200万人の観光客が訪れるという美しい街を訪ねた。

■イスタンブール空港で世界最大級のラウンジを体験する

あまりに楽しみすぎて飛行機に乗り遅れないよう注意!

2019年11月現在、日本からのアンタルヤへの空路直行便はない。最短時間便で行こうとした時の乗り換え経由地となるイスタンブール空港は、2019年4月7日に全面オープンした新空港。トルコのフラッグキャリア「ターキッシュエアラインズ」用のラウンジは世界最大級で、そこにはシアター、美術館、シミュレーションゴルフを備えるなど、まさに“大人のテーマパーク”といえる施設の充実度を誇る。今回の旅程を聞いた時、イスタンブールでのトランジットでまず先に思い浮かんだのがこのラウンジだった。

食事や飲み物が充実しているのは言うまでもなく、長時間のフライトで疲れた体をリフレッシュできる設備をすべて無料で利用できる。一日いても飽きないアトラクションの多さ。現にこれを書いている私も食事、撮影、そしてトルコを代表する(?)現代美術の鑑賞に夢中になりすぎて、飛行機を乗り遅れそうになってしまった。

東京・成田空港~イスタンブール空港までの飛行時間は約12時間。就航している国の数で世界一を誇るターキッシュエアラインズは、日本就航30周年を迎え、1日1便だった成田空港からの出発便に加え、来春からは羽田空港便を新設。関西国際空港の発着便も再開して1日計3便に増便することが決まっており、トルコへのアクセスはさらに良くなる予定だ。

■アンタルヤ空港から車で40分―地中海沿いに広がる“ベレク”

プライベートビーチが広がる南国ムードを十分に味わえるホテル

地中海に面したベレク地区は海岸線に沿って約20kmに渡り、チャンピオンシップゴルフコースと5ツ星のリゾートホテルが点在する。この地区が、日本では一般的に「アンタルヤリゾート」として紹介されるエリアだ。ホテル従業員の話だと、トルコ国内には約20のゴルフコースがあり、そのうちの16コースがベレク地区に集中しているという。この地区にはナイター設備の整ったゴルフ場も多く、幻想的な雰囲気を味わいながらゴルフを楽しめるのも魅力のひとつだ。

今回宿泊したMaxx Royal Belek Golf Resortは、欧州セレブからも人気を集めるモダンなホテル。目の前にはプライベートビーチが広がり、専用プールや、ヴィラ、ショップやレストラン、スパも充実している。火照った身体を海辺でクールダウン…、ゆったりとした時間が想像力を刺激するデッキチェアに身を預け、水着を持ってこなかったことを激しく後悔した。

■メニューは100種以上!オールインクルーシブという料金システム

滞在期間中はなんと食べ放題、飲み放題!

「アンタルヤリゾート」での食事、BAR、プールサイドの売店での飲食代は、どの施設であっても宿泊代金(時期によって異なるが、1室7泊で約30万円~)に含まれているのですべて無料。日本ではなじみのないオールインクルーシブ形式が同リゾートの特徴だ。しかも1週間滞在してもすべての料理を制覇できないほどの品数が用意される。洋食、中華、トルコ料理、フレッシュな野菜や果物、スイーツほか…目についたメニューを片っ端から数えてみたが300を超えたところで心が折れた。同リゾートの料理のレベルは、トルコ国内でも最高峰の評価を受けているという。納得! とにかく滞在中は、お腹が空く暇がなかった。(ケバブは食べ損ねたけど…)

24時間オープンしているレストランもあるし、カフェ、パントリーだけでなく、部屋のミニバーまですべて無料。滞在中は好きな時に好きなだけ食事を楽しむことができ、間違いのない非日常感と、食いしん坊ならずとも不思議な幸福感を覚える。これが仕事じゃなかったら…と滞在中、何度思ったことか。

それよりも何よりも、観光では何よりもうれしかったのが晴天率だ。同地は、年間で約300日間が「晴れ」。降水量も少ないのがアンタルヤの大きな魅力の一つといえる。年末年始や長期休暇にゴルフ旅行を計画している方、まだ一度もトルコを訪れたことがない方には、ぜひお勧めしたい。(編集部・糸井順子)