圏央道茨城区間が全線開通 ゴルファーへの恩恵は?
首都圏中央連絡自動車道(以下、圏央道)の境古河IC~つくば中央IC間(28.5km)が2月26日に開通した。今回の開通で、東名、中央、関越、東北、常磐、東関東の6高速道路が圏央道で結ばれ、都心を経由しない相互アクセスが可能となった。
埼玉のゴルファーが茨城方面に行きやすくなる?
たとえば、埼玉県川越市に住むゴルファーが、土曜日早朝に、茨城県南部の阿見東IC周辺にあるゴルフ場へ向かう場合はどうだろう。外環道を経由する従来のルートに加え、関越道を少し下って、鶴ヶ島JCTから圏央道を走る新ルートも選択できるようになった。
気になる…新旧2ルートの所要時間は?
NEXCO東日本が運営するウェブサイト「ドラぷら」の高速経路検索機能を使い、両ルートの所要時間を調べてみよう。ゴルフに行くことを想定し、土曜朝7時に出発時間を設定。結果は、従来ルートを使った川越ICから阿見東ICまでの所要時間が「1時間28分」。一方の鶴ヶ島JCTを経由して圏央道を走行する新ルートは「1時間32分」で、従来ルートよりも4分遅い結果となった。どちらも渋滞を考慮した上での想定所要時間。渋滞の中で過ごす時間の長さ(16分と10分)や乗り換えるJCTの数(3カ所と1カ所)なども考え合わせると、ルート選択を迷わせるシミュレーション結果と言えるかもしれない。
帰りは新ルートのほうが早かった
ゴルフで疲れた帰り道は、少しでも早く家に着きたいところ。夕方の17時出発に設定し、阿見東ICから川越ICまでの所要時間を調べたところ、従来ルートが「1時間36分」に対して、新ルートは「1時間22分」。新ルートのほうが14分早いという、往路とは逆の結果となった。これは常磐道上りの三郷JCTがボトルネックとなった渋滞が大きく影響している。
事故渋滞や通行止めを回避できるメリットは大きい
もちろん曜日や時間帯、工事の予定などで交通状況は変化する。ただ、ルートの選択肢が増えたことで、従来ルートも今まで集中していた交通状況が改善し、どちらのルートにせよ開通前より埼玉・茨城間の移動が短くなったと言えそうだ。出発前に、事故や通行止めの情報をチェックしてから回避ルートを選択すると、気持ちよく自宅とコースを往復できるだろう。
新設インターチェンジ付近にもゴルフ場はある!
2月26日新設の坂東IC、常総ICから近いゴルフ場は・・・
■坂東インターチェンジから
坂東ゴルフクラブ(約2.5km)、フレンドシップカントリークラブ(約5.8km)、猿島カントリー倶楽部(約6.3km)、大利根カントリークラブ(約7.4km)
■常総インターチェンジから
豊里ゴルフクラブ(約7.2km)、水海道ゴルフクラブ(約12.5km)
※( )内はインターチェンジからの走行距離
茨城はフラットで開放的なコースが多い
広く圏央道周辺のゴルフ場を見ると、埼玉県西部は高低差があって戦略的なコースが多く、茨城県南部は開放的でフラットなコースが多いことがわかる。ゴルファーにとっては、圏央道が異なるタイプのコースエリアを直線的に結んでくれたという見方もできるだろう。新しい道路を通って、普段行くコースとは違うタイプのゴルフ場を楽しんでみてはいかがだろう?