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「24時間ゴルフ漬け」そんな住まいを選んだ男の暮らしぶり

2017/03/22 17:55
24時間ゴルフ漬けの生活を送る高木。平日はシミュレーションで練習する

24時間ゴルフ漬けの生活を送る男がいる。プロゴルファーではない。名は高木康誠という。手前みそだが、ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)に勤務する22歳だ。以下は、この男が語る、暮らしぶりである。

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月曜朝のリビングがギャラリースタンド

みんなでくつろぐ共同スペース。テレビでゴルフ観戦時はギャラリースタンドとなる?

こんにちは、高木です。「ゴルファーズレジデンス駒沢」に住んでいます。東京都世田谷区の東急田園都市線駒沢大学駅から徒歩6分のところにあります。名前のとおりですが、ゴルファーのためのシェアハウスです。シミュレーションゴルフやパットの練習場、屋上には鳥かごの練習打席があります。「休みの日もゴルフに関わっていたい」と思い、約1年前に入居しました。今回は、24時間ゴルフとともに過ごす私の日常をお伝えしたいと思います。

ある月曜の朝。6時に起床し、自分の部屋から1階のリビングへ向かいます。ドアの向こうからは、少々興奮気味の声が漏れています。もちろん、声の主はシェアハウスの住人。まだ、夜が明けきっていない時間から、何人かが大型テレビを囲んで米PGAツアー中継を見入っています。「今のショットやばい!」「松山すごい!」と、思いを共有しながら観戦できるのは楽しいですよ。終盤に近づくにつれて一人、二人とテレビの周りには住人が増えていきます。

中継が終わると、庭のパット練習場で30分ほどボールを転がし、自宅を出るのは8時半です。毎週月曜は、会社に着くのが9時ギリギリです。テレビですごいプレーを見てしまうと、すぐにボールを打ったり転がしたりしたくなりますから…。ブルーマンデー?月曜に憂うつになる?感じたことはありません。ゴルフで活力をもらって1週間のスタートダッシュを決めるのが月曜の朝です。

仕事が終わったら家でスタートタイム!

庭にあるパット練習場。ここでの練習は出社前の日課となっている

会社では、新卒1年目でゴルフ場の予約サービス事業に関わっています。まだまだ社会人としては未熟ですが、一生懸命頑張っています。仕事が終わるのは夜9時、週3日は会社の近くのジムに直行します。外で夕食を済ませて帰宅は日付が変わるころです。騒音防止のため、午後10時以降はボールを打つことを禁じられているので、素振りをしてから寝ます。

ジムに行かない日は、シェアハウスのシミュレーションゴルフでスイングチェックをします。社会人になって聞いた言葉ですが“花金”も、あまり飲みに行きません。ゴルフをしたいですから、真っすぐ家に帰って住人4人で、2時間ラウンド形式を楽しむこともありますよ。シミュレーションゴルフは本格的で、飛距離やスイングスピードの正確な数値も出るんですよ。社会人になったらゴルフの腕が落ちると思っていたのですが、ここに住んでいるので想像以上に維持できていますね。

50人の住人と人生もシェア!

屋上にある鳥かご。ここで素振りをする日もある

総戸数54戸のシェアハウスには、いま約50人が住んでいます。そのうち、ゴルフをしない人も約半数いますよ。平日は、帰宅時間が遅いのでリビングにいる時間も少なく、住人と話すことは多くありませんが、休日は楽しいですよ!料理が得意な人がいて、夕食を作ってくれます。材料費として1人400円を払って、約10人で鍋を囲んでゴルフや日常の話でワイワイ。30代が多いので、貯金の仕方などを教えてもらっています(笑)。

4カ月に1回はシェアハウスの人たちとコンペをします(あ、そういえば次回の幹事だったー)。でも僕は学生時代からゴルフ一筋だったから、ゴルフをしない人との関わりも同じくらい刺激的です。麻雀に誘われたり、フットサルに行ったりすることもありますよ。今の仕事と近い職業を持つ住人もいますから、「いつか一緒に仕事をしたいね」なんて会話もします。

女性の住人も多いです。ゴルフをしない女性住人に話を聞いたら「シェアハウスに興味はあったけど、少しチャラチャラした人が多い気がしてたの。でも、ゴルフは紳士のスポーツというくらいだから、ゴルファーが暮らす場所なら平気かなって」ということでした。やっぱり、ゴルフする男は信用されるということです(笑)。

取材構成=編集部・林洋平

リビングでくつろぐ高木を住人がパシャリ

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「ゴルファーズレジデンス駒沢」の賃料は6万9000円~7万2000円。空き室などの問い合わせは、株式会社アスラボ(03-6434-9554)まで。