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全英OP開幕直前!松山英樹の撮れたてスイング解説

2017/07/19 22:06
松山英樹のドライバーショット

今週はいよいよ海外メジャーの今季第3戦「全英オープン」が開幕。注目はなんといっても松山英樹のメジャー初Vなるかというところでしょう。全英オープン練習日に撮影した松山の撮れたてスイング連続写真を、中井学プロが解説します。

(SONY α9で撮影/以下、中井プロの解説)

■ アドレス

構えに無駄な角度(強めのハンドダウン、極端なハンドファースト、深い前傾姿勢、右ヒジの緊張による伸びなど)が一切ありません。自然な構えが力みのないテークバックを可能にしています。

■ テークバック

低く長くクラブヘッドが動いているのは、腹筋や背筋などの大きな筋肉を使ってテークバックしている証拠。手首のコッキングを早いタイミングで入れないことによって、下半身と上半身の捻転差を確実に作っています。

■ トップオブスイング

静止しているように見えるトップは、いつも同じ力感とタイミングでのダウンスイングにつながっています。切り返しから下半身が先行することで、上体が開かないインパクトポジションを作り出しています。

■ ダウンスイング

秀逸なのは、右ヒジを絞る動きをせず、手首の角度を鋭角にタメたりしていない点。これにより、ヘッドの入射角が鋭角にならないので、安定したスピンコントロールができるのです。結果として、ドライバーは曲がらないし、アイアンの距離感も安定します。

■ インパクト

トップオブスイングからインパクトにかけてアゴの向きが変わりません。これだけでもスイング軌道が安定するので、ぜひ真似したい点ですね。

■ フォロースルー

クラブヘッドの遠心力がインパクト後に最大となり、ヘッドが緩やかにターンしています。注目は左ヒジ。フォロースルーの後半まで伸びたままです。これが、ヘッドを減速せずにターンさせる鍵となっています。

■ フィニッシュ

重心が完全に左に移行し、バランスのとれたフィニッシュは、力んでクラブを振り回すのではなく、クラブに振られることで完成しています。