「バウンス角が大きい=やさしいウェッジ」の罠
「バンカーショットは“開く”」の罠
2020/07/07
スイングやクラブ選択において、正しいことをしているはずなのに何故か進歩しない。そんなアマチュアゴルファーは、上達を妨げる「レッスンの罠」にハマっているのかもしれません。レッスンスクール「ゴルフテック」の中村晃文コーチが主な例を挙げながら、テーマごとに解説します。
「フェース&スタンスの開きすぎは禁物」
グリーン周りからのバンカーショットは、ウェッジのフェースを開き、スタンスをオープンに構える打ち方がよく知られています。フェースを開くことは、より効果的にバウンス(ソールにある出っ張り部分)が使えてザックリなどのミスを減らすことにつながります。また、スタンスをオープンに構えることは、フェースを開いたことで右方向に飛び出るボールを目標方向に飛ばすことにつながります。
しかし、その意識が強すぎるあまり、“開きすぎている”アマチュアゴルファーをよく見かけます。フェースを開くと確かにボールは上がりやすくなりますが、開けば開くほど使えるフェースの面積(ボールとフェースが接することができる面積)が狭くなります。また、過度なオープンスタンスも目標方向が定めづらくなり、適切なコントロールが難しくなるでしょう。
サンドウェッジはロフト角もバウンスもあるクラブなので、構造的にフェースを開かなくても十分にバンカーから出すことができます。スタンスも同様です。もしフェースを開くのであれば、右方向に飛びやすくはなりますが、手の位置を少しハンドダウンにすることで、ライ角の影響により目標方向に向けることができます。スタンスの向きや振り抜く方向を、必要以上に変える必要はありません。普段のスイングからの過剰な変化は、大きなミスを招きやすいことを覚えておきましょう。
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