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今回のテーマはタイガー・ウッズのクラブ選び

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タイガー・ウッズのクラブ選び

メジャー14勝チャンピオンの慎重なクラブテスト

2003年にタイガー・ウッズがクラブテストをする現場にいた私は、2017年12月、再びその機会に恵まれた。彼のテストへの取り組み方がどう変化したのか知りたくて私は躍起になっていたが、結局それは変わっていなかった。そこにあったのは、42歳の選手がその年齢に抗う魔法の万能薬を探し出そうとする姿ではなく、ピーク時の27歳の頃と全く変わらず、クラブに厳しい注意を払うウッズだった。これは2017年1月にウッズがテーラーメイドと契約して以来、初めて行われた公式の試打セッションだった。彼とテーラーメイド社の開発チームは、フロリダ州ホーブサウンドにあるメダリストGCの練習レンジで、綿密にクラブのスペックを分析しながら2時間近くを共に過ごした。

「こっちの方が弾道がはるかに高いね」。マッスルバックブレードのTWプロトタイプの6番アイアンで最初の1打を打つなり、ウッズは現在使用している6番アイアンの弾道と比較し、声高に言った。ウッズにとっては弾道が全てである。かつて2003年のセッションで彼はこう言った。「見上げた時にボールが自分の思い描いた位置にないとしたら、深刻な問題を抱えていることになる」。しかしこれは克服できない問題ではない。テーラーメイド社のツアー運営担当キース・スバーバロ氏はウッズに対し「おそらくそれは重心位置の問題だろう」と伝え、彼とそのチームは、ウッズの古いセットの数値を測定することにした。

ウッズは20年以上にわたり同じスペックのクラブを使い続けている。変わったものといえば、スイングの変化に伴うライ角の変更くらいで、ささいな欠陥でも感知する。まだ彼がプロに転向して間もない頃、「完璧に重心の揃ったセットを組むには、8~9セットを試して、それぞれのセットから適したクラブを選ばなければならない」と語ったこともあった。

弾道の問題はあったものの、ウッズはクラブを見て喜んだ。クラブの見た目、特にアドレス時の見え方は、彼にとって非常に重要なのだ。ウッズはブレード長が長く、ソールが薄く、トウがスクエアに削られたアイアンを好むのだが、テーラーメイドが彼に用意したプロトタイプは、まさに好み通りだった。「見た目がいいね」とウッズ。「地面からの抜けも最高だし、全て思い通りだ」。

ドライバーの試打に移ると、ウッズは大半のショットで見事な数値を出した。インパクト時のボール初速は80.5m/sに達し、スピン量は2200~2400rpm、打ち出し角は11度~13度とどれもかなりの数値で、キャリーは315ydに達するものもあった。

ウッズはそれまで使用していた「テーラーメイド M2 ドライバー」から打ち始め、次に新しい「M4 ドライバー」を試した。ボール初速はほぼ同じだったが、こちらはより高い弾道が得られた。「少しだけフェースがオープンだね。ちょっとボールが浮いてしまうけれど、こっちの方が音や打感がソリッドだ」とウッズ。

その後は、ミスヒット時に若干フェースがねじれて最適なパフォーマンスを引き出す“ツイストフェース”というテクノロジーが搭載された、新しい「M3 ドライバー」を試した。アドレスでそれが分かるか問われたウッズは「見た目では全く分からないけれど、そのアイデアは理に適っている」と答えた。

ロフト角9.5度のモデルから打ち始めたウッズは、クラブがアップライト過ぎると感じたため、8.5度のモデルを調整することになった。それでも数回スイングした結果、見た目が違うという理由で満足しなかった。アイアン同様、ドライバーの見た目もウッズにとっては極めて重要なのだ。「ワッグルすると分かるんだ」とウッズ。「自分にマッチしていると感じられると、スイングが自由に解き放たれるんだよ」。

するとスバーバロは、ヘッドが若干小さい「M3 440モデル」のロフト角9度を勧めた。数回ワッグルしたウッズはトレードマークである笑みを浮かべ、「これは気に入ったよ」と言った。数回のスイングの後、スバーバロはソールに配された2つの可動ウェイトを全て前方に移動させる調整を行った。その直後のスイングでウッズはかっ飛ばした。322ydのキャリー、打ち出し角15度、そしてスピン量は2100rpmと、ほぼ完璧な数値を並べたのである。

開始から90分、100球ほどを打ったウッズは新しいクラブに慣れてきたが、クラブセッティング(1W、3W、コースにより5Wまたは2I、3IからPW、54度と60度ウェッジとパター)そのものは、変更されないであろうことが見えてきた。それを判断する前にコースでやるべき作業が残っているとウッズは主張した。

「ヒーローワールドチャレンジの直前は、去年使っていた3番ウッドを入れていたんだ」とウッズ。「練習レンジではそのクラブで素晴らしいショットが出ていた。でもコースではうまく打てなかった。インパクト直前でトウがドロップし過ぎていて、それを修正しようとすると、トウでテンプラを打ってしまったんだよ。コースでそれが分かった。練習レンジで良ければ、それでいいというわけではないんだ」。

他の試打セッションと同様、和やかにおしゃべりを楽しむ時間があり、ウッズは子供の頃、コンフィデンスのアイアンを使っていたが、小遣いを貯めてミズノのアイアンセットに買い替えたエピソードなどを明かした。彼ならではの鋭い感覚も健在だった。ウッズは最後に打っていたドライバーを放り出したのだ。グリップに彼にしか感じ取ることのできないような気泡が入っていたからだ。最後のスイングまで、相変わらずのタイガー・ウッズだった。

文:E.マイケル・ジョンソン(米国ゴルフダイジェスト誌 2018年2月号掲載)

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