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今回のテーマはジャスティン・ローズによる「パーセーブを確実にするショートゲーム」

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ジャスティン・ローズによる「パーセーブを確実にするショートゲーム」

僕が今年5月の「フォートワース招待」で勝った際、日曜のバックナインで鍵となる2つのパーセーブがあった。ともにガードバンカーにつかまった14番と16番だ。どちらも同じようなバンカーショットに見えるかもしれないが、実は全く異なるものだった。

14番で僕は砂を厚く取り、ランを使って寄せた。16番ではよりスピンを効かせるため、クラブヘッドをボールすれすれの位置へ入れた。もしあの両方のライで、標準的なバンカーショットを打っていたら、勝者のターンタンジャケットに袖を通していなかっただろう。

ここでのレッスンは、グリーン周りのショットは、型にはまったワンパターンなものではないということ。もちろん、チップショット、ロブショット、バンカーショット、パットをする上で、一般的な基礎を知っておく必要はある。ただ、プレーにマニュアルはない。ショートゲームでは、想像力を働かさなければならない。それは、ボールのライを見極め、何をしたいかを決め、然るべきスイングを用いるということだ。

では、僕がグリーン周りでどのようにプレーをするかを紹介し、その想像力の意味合いを説明しよう。

バンカーショット

バンカーショットの秘訣は、説明の取っ掛かりとして最適だと思う。ガードバンカーから打つ時は、必ず次の2つを考える。まず、ボールを砂から脱出させるのに十分なヘッドスピードで、ボールの手前の砂を打つこと。それを踏まえた上で、スタンス、クラブ、スイングに変化をつけることで、ボールの動きにバリエーションを生み出すことができる。

例えば距離のあるバンカーショットで、ボールをかなり遠くへキャリーさせたい場合は、バウンスを頼りにとても浅いスイングをする。そのためにはスタンスを広めに取り、手の位置を下げること。手の位置を下げるとクラブフェースは左を向くことになる。ただ、フェースを開くことでこれは相殺されるんだ。多くのゴルファーはアウトサイドインで砂をカットするように打っているけれど、それではこのショットに必要な勢いが削がれてしまう。

次は近いピンに対し、スピンを効かせて、ボールをピタッと止めなければならない状況ではどうか。ここでの僕のテクニックは、さっきとは全く異なるんだ。前(左足)に体重をかけ、ボールの真後ろを切り落とすようにスイングする。この場合、ボールにスピンがかかるように、バウンスではなくリーディングエッジを信頼して、噛ませるように打つ。これは砂の少ないバンカーで打っているショットでもある。プレーの選択は、砂の量や質にも影響されるんだ。例えばオーガスタでは、大理石を粉砕した砂が使われていて、スピンが効かせづらい。一方、リンクスコースの多くは砂がより細かいので、クラブのバウンスを多用し、スイングスピードを上げる必要がある。

他にも色々なバンカーショットがあるけれど、まずはここまでの基本を練習してほしい。砂がフワフワしている場合、あるいは砂がフワフワしていながら遠くへ飛ばさなくてはならない場合、スタンスを広くしてフェースを開き、バウンスに仕事をさせよう。砂をすくい取るようにするんだ。スイングスピードさえ速く保てば、ボールの数インチ後ろを打ったとしても同じ結果になる。距離を出したいときは、それだけフォロースルーを大きく取るんだ。薄いライや砂が締まっている場合は、体重を前にかけて、ボールのすぐ後ろの砂をダウンに打とう。ここでも、フォロースルーが大きいほど距離が出るよ。

ロブショット

次はロフトのあるピッチショットについて話すのが良さそうだ。ここで使うテクニックの1つは、バンカーショットの打ち方に似ているからだよ。

とてつもなく悪いライに直面し、クラブをボールの下に入れるのに多大な努力や精度が求められる場合、このバンカーショット的なプレーをする方が、より良い結果につながるケースが多々あるんだ。このショットを打つときは体重の9割を前側(右打ちの場合左足)にかけ、ボールを少しだけスタンスの後ろ寄りに置いて、クラブフェースを目一杯開き、リーディングエッジを芝に押し入れるようにしっかりと打ち込む必要がある。

参考として、フィル・ミケルソンのロブショットの打ち方を観察してほしい。彼のやり方にはかなりの精度が求められるから、たくさん練習を積まない限り、僕は良いライからでもあの打ち方はしない。しかし悪いライからならば、クラブのリーディングエッジをボールの下に入れることは最高のオプションなんだ。芝がえぐり取られるので、グリーンキーパーはあまり面白くないかもしれないけれど、酷なライから打つのであればこのショットだね。

その他の状況で打つロブショットは、もっと簡単に実行できる。ウェッジをボールの下に入れるのが簡単なのであれば、感覚としては浅く、払い打つようなドロースイングになる。腕と身体はかなり連結した感じで打っている。つまり両肘が身体にくっついた感じだ。ボール位置は前にして、フェースを開き、しっかりとフルスイングをする。飛び過ぎは心配しなくても大丈夫。フェースをオープンにしていれば、30yd以上ボールが飛ぶことはないからね。

アマチュアがロブショットを打つ際、狭いスタンスでセットアップし、あまりに急角度に振り下ろしてクラブが強く左へ抜ける傾向が見られる。これだとスイングの最下点にかなりばらつきが出て、芝が深くV字にえぐれてしまうし、ボールとのコンタクトにかなりの精度が求められてしまうんだ。だからワイドスタンスでセットアップし、フェースを開く方が好ましい。これならボールの後方でクラブの最下点を迎えつつ、しっかりボールを打つことができるからね。

チップショット

チッピングには多くのテクニックがあるけれど、突き詰めるとセベ・バレステロスの打ち方と、フィル・ミケルソンの打ち方の2種類に分けられる。僕はセベ寄りのスタイルだけど、この2つの違いは後で説明する。まずチッピングについて、最も重要な2つの要素をおさらいしよう。

1つ目は、ボールに対してクラブがどの位置で最下点になるのかを理解すること。身体がアドレスの体勢から上下に動かないと仮定すると、クラブは左脇の真下で最下点に到達する。これは、その位置よりもボールを後方にセットすると、最下点はボールの先に来ることを意味する。そして、ボールをその位置より前方にセットすると、クラブはボールに届く前に地面に当たることになる。クラブの最下点がどこになるかは、ボールの反応の仕方に大きな影響を与えるので、ウェッジゲームに予測性を持たせたいのであれば、スイングの最下点を把握しておかなければならない。

2つ目に覚えておかなければならないのは、セットアップの位置にかかわらず、クラブヘッドを置いた位置が、インパクト位置になるということ。これは、チッピングの際はじっとして動いてはならないことがとても重要であることを意味する。もし体がスウェーすれば、最下点が動いてしまい、ショットを打ち損じてしまうんだ。

この基礎を理解した上で、先に挙げた2つのテクニックについて考えてみよう。みんなにとっては、セベのチッピングテクニックの方が簡単かもしれない。彼はクラブをとても柔らかく握ってフェースを開き、クラブがボールに届く前に地面にコンタクトし、芝に沿ってスライドするようにしていた。ウェッジのバウンスが地面に沿ってすくうように抜けたから、全く問題なかったんだ。そこに掘る動きは一切なかった。こうすることで、ボールがソフトに飛び出して着地後は転がるショットを打つことができる。

僕はセベのテクニックを好んで使っているし、距離感は自分のスイングの半径で合わせている。距離のあるチップショットでは、左腕が長く感じられるようになるけれど、ボールを遠くまで行かせたくないときは両肘が畳まれてスイングの半径が小さくなるんだ。鍵は胴体と両腕、そしてクラブを一緒に動かすこと。このテクニックを使いたいのであれば、クラブがボールより前に地面に当たったとしても、良いショットが打てると信じることが必要になる。

フィルのアプローチも効果的だ。特に、ボールより前に地面を打つことに対してナーバスになっているときはね。この方法では、バックスイングでクラブが蝶番(ちょうつがい)の動きをし、その状態のまま身体はターゲット方向に回転することになる。フィルは芝に沿ってすくうようにではなく、クラブをボールに向かってダウンに打ち込んでいるんだ。僕にとってこのアプローチの唯一の問題は、毎回非常に正確なショットをしなければならない点だね。このテクニックは許されるミスの幅がとても狭くて、少しでも身体が動いてしまっては駄目なんだ。

パッティング

パッティングで重要なのは次の3つだね。

1つ目は、ボールがたどる通り道を見据え、そのパットについてはっきりとしたイメージを持つこと。僕はグリーン上で、自分のラインの始めの1mくらいの場所にチューブでボールの通り道をイメージするんだ。そのチューブに沿ってボールが転がるのをイメージする。パットを打つとき、僕の目線は完全にボールに固定されるけれど、意識はカップに行っている。これで引き金を引くタイミングを図ることができるんだ。

2つ目に重要なポイントは、リズム、テンポ、スピードの3点で構成される。重要なパットほど長い時間をかけて、ボールをカップへ誘導したい誘惑に駆られる。しかし、それではストロークに緊張感が増してしまうだけなんだ。パットを決めたいのであれば、流れに任せなければならない。パットのリズムも非常に重要だね。僕のバックスイングとフォロースルーの比率は、だいたい1.8秒対1秒になる。2秒対1秒が理想的だと言われるけれど、重要なのはこの比率が変わらないことなんだ。僕の場合は、バックスイングが遅過ぎて、フォロースルーが速過ぎると、悪いパットになる。くれぐれもリズムには注意しよう。

3つ目に重要なのは、安定したストロークをすることだね。僕は右手を伸ばして、親指と人差し指の間にグリップが収まるクロウグリップに変更した。僕の両手は極度に敏感なので、伝統的なグリップだとクラブの全ての小さな動きも感じてしまい、気が散るんだ。クロウグリップだとストロークの際に手を沈めることができ、狙ったラインにボールを転がしやすくなるんだよ。

より良いストロークをするための手段のひとつとして、僕はシャツを少しばかり左脇に挟むドリルを行っている。これをすることで腕と胸が同調するんだ。もしパッティングで手を使い過ぎる場合、これはそれを矯正できる手軽な練習方法になるよ。ストロークは、もっと肩で動かさなければならないからね。

パッティングはゴルフのなかで最もクリエイティブな部分だと思う。これは冒頭で言った、グリーン周りのショットでは、型にはまったワンパターンな方法でプレーしてはいけない、という部分に通じるんだよ。

(米国ゴルフダイジェスト誌 2018年10月号掲載)

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