今さら聞けない「セットのウェッジと単品ウェッジの違いは？」ウェッジについて教えて

【アマチュアSさんの“今さら聞けない”】
ウェッジの特徴や種類を教えてください。そもそもアイアンとウェッジの違いは何ですか。アイアンセットに入っているウェッジと、単品で売っているウェッジは何が違うの？ あとピッチングウェッジってアイアンセットに入っているけどウェッジという名前が入っていて…どっちの仲間なの？

セットウェッジは初級者向け

【たけちゃん'sアンサー】
ウェッジは大きく分けて2種類あります。アイアンセットと同じ流れで作られた「セットウェッジ」と、アイアンセットとは違った種類の「単品ウェッジ」で、それぞれ狙いが異なります。

初心者やレディス、シニア向けのアイアンセットなどには、ピッチングウェッジ（PW）はもちろん、アプローチウェッジ（AW）やサンドウェッジ（SW）も含まれていることが多く、それがいわゆるセットウェッジになります。アイアンと同じように設計されているので、セッティングの流れが分かりやすく、見た目やシャフトも変わらないことが多いので扱いやすくなっています。また、重心が低いため球が上がりやすいという特長があります。

単品ウェッジが主流だ

一方、一般的なアイアンセットの場合は、番手がPWまでというモデルが多く、その下の距離を打ち分けるために単品ウェッジを別途購入するのが主流となっています。

近年はアイアンのストロングロフト化でPWのロフトが立っていることが多いので、単品ウェッジのロフトバリエーションが非常に多くなっています。以前は50度以降のロフトをウェッジと呼ぶことが多かったのですが、いまは46度や48度といったロフトの立った単品ウェッジも登場しています。

セットウェッジよりも操作性が高く、クラブ選びの際の自由度や専門性も高まるので、自分の理想を実現しやすくなります。

単品ウェッジはアイアンに比べてネックが長く、重心を高くしているものが多いです。重心を高くすることでスピン量が増し、グリーンでボールが止まりやすくなるメリットがあります。単品ウェッジにキャビティ形状が少ないのは重心を下げないためでもあります。

そう考えると、近年のPWはウェッジという名前こそ付いていますが、アイアンの流れで設計されているのでアイアンと思ったほうが自然かもしれません。

それを象徴しているのが本間ゴルフのアイアンセットでしょう。番手はPWですが「P」ではなく「10」という数字が記されています。PWが苦手な人は10番アイアンだと思えば、もしかしたら上手く打てるかもしれないですね。

たけちゃんの1分動画解説

■ゴルフクラブABCとは
巷には様々なゴルフクラブがあふれ、自分にぴったりの一本を見つけるのは至難の業。そもそもクラブを選ぶにも難しい用語が多く、深く知ることを敬遠している人も多いのではないか。そこでクラブ選びに役立つ「基礎中の基礎＝“ゴルフクラブのABC”」を、全国から“患者”が訪れるというすご腕クラブフィッターたけちゃんに分かりやすく教えてもらう。