大型ヘッドが苦手でも使いやすい ゼクシオ エックス アイアン
【ミヤG】
「ゼクシオ エックス アイアン」は、見た目からして「ゼクシオ イレブン アイアン」とはずいぶん違います。こちらはヘッドサイズがそれほど大きくなくて、グースも控えめ。ソール幅は広く、やさしそうな雰囲気ですが、全体的にオーソドックスです。
【ツルさん】
ボディにS25Cの軟鉄鍛造、フェースには反発のいいHT1770鋼を使った2ピース構造になっていて、フェース裏側外周にスピードグルーブという溝が設けられているのが特徴です。スピードグルーブは「スリクソン Z585 アイアン」にも採用されているテクノロジー。フェースの反発性能を向上する効果があるそうです。では、さっそく打ってみましょう!
【ミヤG】
構えた瞬間から球がつかまりそうな印象を持ったのですが、実際によくつかまりました。僕が打つとフックになっちゃいますね…。打感は「ゼクシオ イレブン」よりも弾き感が抑えられていて、球を押せているようなフィーリング。打ち応えを重視する人向けのアイアンなんだと思います。
【ツルさん】
「ゼクシオ イレブン」と「ゼクシオ エックス」はそれぞれシリーズで展開されていますが、もっとも性格が異なるのがアイアンです。「ゼクシオ イレブン」のアイアンは、とにかくフェースがブレづらく、直線的に打ちやすい性能。それに対して「ゼクシオ エックス」のアイアンは、自分でヘッドをターンさせやすく、球をつかまえて打てる性能です。
【ミヤG】
大型ヘッドのアイアンを使うと右にスッポ抜けてしまうという人には、この「ゼクシオ エックス」のアイアンがハマりそうですね。
【ツルさん】
やさしさを重視すると大型ヘッドの「ゼクシオ イレブン」をチョイスしがちですが、試打してみると「ゼクシオ エックス」のほうがいいと感じるゴルファーもいるでしょう。ただし、球の上がりやすさを優先するなら「ゼクシオ イレブン」を選択したほうがいいと思います。
【ミヤG】
ヘッドの構造などは「スリクソン Z585 アイアン」に似ているところもありますよね。この2モデルで迷う人も出てきそうです。
【ツルさん】
「スリクソン Z585 アイアン」との大きな違いは、ヘッドのターンのさせやすさと球のつかまり度合いです。普段から右に飛ばしがちな人、球をつかまえてドロー弾道を打ちたい人には「ゼクシオ エックス」がいいと思います。それと「スリクソン Z585 アイアン」よりもロフトが立っているので、飛距離を優先する人にもオススメです。
■ 試打したクラブのスペック
ゼクシオ エックス アイアン
●番手(ロフト角):7番(29度)●シャフト:Miyazaki AX-1 カーボン ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●硬さ:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。