新製品レポート

簡単に飛ばせるモデルの打感が向上! ピン G710 アイアン

2020/04/06 05:00
ピンの飛び系アイアン「G710」を試打

【ミヤG】
ヘッドが真っ黒ですよ! この「G710 アイアン」は、ピンのラインアップのなかで、もっともやさしく飛ばせるアイアンとして用意されているモデル。それゆえヘッドサイズは大きいですが、黒いヘッドのおかげで少し引き締まって見えるのがいいですね。ヘッド全体の形状にも違和感がなく、けっこう構えやすいです。

黒いヘッドは、スコアライン部分だけグレーになっていて構えやすい。サイズは大きい。

【ツルさん】
この黒いヘッド塗装は「新ハイドロパールステルス仕上げ」と名付けられていて、疎水性と耐久性に優れているそうです。見た目にも高級感があって、いいですよね。スコアラインの面だけがグレーに配色されているのも好印象。ボディと同じようにフェース全面まで黒く塗装されていると、アライメントを取りづらくなるんです。構えやすさについても、ちゃんと考えられて作られていますよね。

【ミヤG】
さっそく打ってみましたが、これは飛びますね~。そして、なにより曲がらない! 芯を外したような当たりでも、それなりにまっすぐに飛んでくれました。めちゃやさしいです。

【ツルさん】
僕が打つと、自分が使っている5番アイアン相当の飛距離になりました。ロフト角が7番で28度というストロングロフト設定になっているので、飛んで当然と思われそうですが、このアイアンが優れているのは、クラブ長が一般的な7番アイアンの長さに保たれているところ。7番の打ちやすさのまま、高い打ち出し角で5番並に飛ばせるのが素晴らしいです。打ち出し角が高くなるのは、フェースのたわみを利用したピンのテクノロジーですね。

【ミヤG】
中空構造のヘッドになっていて、マレージングC300という反発のいいフェース素材が使われていますが、打感はそれほど悪くありません。

【ツルさん】
そこが先代の「G700 アイアン」との大きな違いでしょうね。「G700 アイアン」もやさしく飛ばせましたが、ピキャーンという大きな打球音が気になってしまうモデルでした。今回の「G710 アイアン」では、ヘッド内部に振動を吸収する構造と素材を採用していて、いちばんのウィークポイントが改善されました。

【ミヤG】
アイアンでも曲げずにやさしく飛ばしたい人には、とても良さそうなモデルです。けれど、自分が飛び系アイアンを買うとしたら、シャープな見た目の「i500 アイアン」のほうですかね。この「G710 アイアン」は、さすがにヘッドが大きすぎる…。

【ツルさん】
ヘッドサイズや形状の好みはあると思いますが、やさしさを優先するなら「G710 アイアン」をチョイスすべきです。勝手な意見を言わせてもらえば、「i500 アイアン」はどっち付かずで中途半端(笑)。「G710 アイアン」には、スマホと連動してショットトラッキングできる「アーコス」のセンサー付きグリップが標準採用されているのも特徴。自分のショットデータに興味がある人は、これを使ってみるのもおもしろいですよ。

一般的な7番アイアンと同じやさしさで、5番に近い飛距離を出せる。打ち出しの高さも特徴的。

■ 試打したクラブのスペック

ピン G710 アイアン
●番手(ロフト角):7番(28度)●シャフト:N.S.PRO 950GH neo ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

ピン
進化した「飛び系」アイアン
発売日:2020/03/19 参考価格: 126,500円