新製品レポート

やさしく高弾道でグリーンに止められる キャロウェイ マーベリック MAX アイアン

2020/06/22 05:00
シリーズの3アイアンの中で最もやさしい「マーベリック マックス アイアン」を試打

【ミヤG】
マーベリック MAX アイアン」は、シリーズで最もヘッドが大きいモデル。スタンダードモデルの「マーベリック アイアン」と比べると、さらにトップブレードが分厚く、オフセットも強めになっています。見るからにミスヒットに強くて、球のつかまりが良さそうなアイアンです。

スタンダードモデルの「マーベリック アイアン」(右)と比べると、トップブレードがさらに厚い

【ツルさん】
ソール幅も広くなっていて、まるでアイアン型ユーティリティのようです。「マーベリック MAX アイアン」は球の上がりやすさを重視したモデルとなっていて、ロフト設定は7番で30度。「マーベリック アイアン」(27度)よりもウィークロフトになっているのも特徴です。

マーベリック(右)よりも厚いソールは、大きいロフト角とあわせて球を上げやすそう

【ツルさん】
もちろん、このアイアンにもAIによるモデル別設計、番手別設計のフェースが採用されています。では、ミヤGから試打をどうぞ!

【ミヤG】
めちゃ球が上がりますね。打ち出しが高く、なおかつスピンも適度に入ってくれます。それに引っかけグセのある僕が打っても、ほぼまっすぐの高弾道で飛ばせました。意外と球がつかまりすぎないのもイイですね。

【ツルさん】
「飛び系アイアンを使うとグリーンに球が止まらない」いう人にはバッチリでしょうね。ミスヒットにも強いし、フェースの弾きもいい。ヘッドに内蔵されているウレタンのおかげで打感も悪くありません。

【ミヤG】
前回試打した「マーベリック アイアン」は、正直言って飛びすぎるように感じました。この「マーベリック MAX アイアン」のほうが弾道的には好みです。アドレスしたときのヘッドの据わりに関しても、こちらのモデルのほうがいいように思います。

【ツルさん】
やさしくていいアイアンなのですが、僕がひとつだけ気になったのはスイング中にヘッドを重く感じてしまうところ。おそらくヘッドの重心位置のせいだと思いますが、少しモタつくような感覚がありました。振りやすさで言うと、僕は「マーベリック アイアン」のほうが好みです。

【ミヤG】
そもそも、「マーベリック MAX アイアン」はツルさんほどヘッドスピードが速いゴルファー向けのクラブではないですよね。

【ツルさん】
おっしゃるとおり。アイアンで球が上がらず、そのせいで飛ばせない人向けのクラブです。アイアンがシリーズで展開される場合、従来は最もヘッドの大きいやさしいモデルが、最も飛ばせるストロングロフト設定というのが常でした。けれど、「マーベリック MAX アイアン」はそういう商品展開の構造を塗り替えたと思います。ヘッドスピードが遅めでアイアンにやさしさを求める人には、やはり多めのロフトによる球の上がりやすさが必要なんですよね。飛距離一辺倒ではないところに、僕は好感を持ちました。

ヘッドスピードが遅くても高弾道で止まる球が打てる。ミスヒットへの強さと直進性も◎

■ 試打したクラブのスペック

キャロウェイ マーベリック MAX アイアン
●番手(ロフト角):7番(30度)●シャフト:N.S.PRO Zelos 7 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●硬さ:S200

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

キャロウェイ
発売日:2020/04 参考価格: 132,000円