さらにラクに振っても2番手飛ばせる! ヤマハ インプレス UD+2 アイアン(2021)
【ミヤG】
ぶっ飛び系アイアンといえば、ヤマハの「インプレス UD+2 アイアン」ですよね。前作のロフト角からさらに1度ストロング化されて、なんと7番アイアンのロフト角は25度になっています。
【ツルさん】
前作からはヘッドの素材と製造方法も変わっていて、こちらの新作はAM355というステンレスの一体鋳造になりました。フェースの裏側にリブフェースという構造を取り入れたことで、球が上がりやすくなっているそうです。では、さっそく試打してみましょう!
【ミヤG】
ソールが平らな形状になっていて、ヘッドがペタッと接地してくれます。ヘッドのすわりが良くて、ターゲットに対してフェースをスクエアに構えやすいですね。打ってみると、「ピシッ」という硬めの打感。ボールを押して飛ばしているような感覚は得られませんが、ボールがラクに前へと飛んでいってくれます。
【ツルさん】
やはり、よく飛びますよ! 僕が普通に振ると、7番アイアンで200ヤード近くも飛ばせました。“超”が付くほどのストロングロフトですが、打ち出しの高さを出しやすく、スピンも適度に入ります。7番アイアンらしい弾道の高さを出しやすく作られていますよね。
【ミヤG】
標準装着されているカーボンシャフト「Air Speeder for Yamaha M421i」は、かなり軟らかいですよね。前作よりも、さらにラクに振って飛ばせるようになっていると感じました。ただ、僕のヘッドスピードで振ると頼りないし、球が右に飛ぶ傾向もありました。
【ツルさん】
同シリーズのドライバーは、球をつかまえやすいヘッド設計になっていますが、アイアンはそこまでじゃないんですよね。アマチュアゴルファーのなかには、アイアンだけ左に曲げやすい人も多いので、そういう人にはちょうどいいかも。ミヤGの場合はヘッドスピードが速すぎて、シャフトが戻りきらずにインパクトしていると思います。
【ミヤG】
またまた~。僕はそんなにヘッドスピードが速くないですよ。
【ツルさん】
このアイアンはシャフトも含めて、僕やミヤGが7番で200ヤードを飛ばすためのモデルじゃなく、もっとヘッドスピードが遅い人向けに開発されているんです。ドライバーのヘッドスピードが40m/s未満で、「どうしても7番で今よりも飛ばしたい!」という人向けです。ただし、クラブ自体が長めの設定になっているので、セットで販売されている7番から使うことをオススメしたいですね。
■ 試打したクラブのスペック
ヤマハ インプレス UD+2 アイアン(2021年モデル)
●番手(ロフト角):7番(25度) ●シャフト:Air Speeder for Yamaha M421i ●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。