打感の良さとやさしさ備える本格フォージド スリクソン ZX7 アイアン
【ミヤG】
前回の「ZX5」に続いて、今回は「ZX7」アイアンです。こちらはシンプルなS20C素材の軟鉄鍛造で、ヘッドの大きさやカタチは「ZX5」とほぼ同じに見えます。ただし、「ZX7」はトップブレードが薄く、そのぶんシャープな雰囲気ですね。
【ツルさん】
こちらのモデルにもヘッドのトウ側にはタングステンが搭載されていて、ロフト角はアスリートモデルにしては立ち気味の32度(7番アイアン)。兄弟モデル「ZX5」との違いを確かめながら試打していきましょう!
【ミヤG】
打ってみると、打感がいいですね~。飛距離は「ZX5」に負けますが、打感では圧倒的に「ZX7」が勝っています。それにアスリート向けのアイアンとしては、飛ぶほうですよね。
【ツルさん】
従来モデルよりも打点の裏側が肉厚設計になっていて、そのおかげで打感がいいんですよね。ミヤGが言うように、フォージドアイアンにしてはストロングロフトのおかげで少し飛ばせます。そのうえトウ側のタングステンが効いているのか、ヘッドが機敏に動きすぎる感覚もありません。ハーフキャビティらしい直進性と安定感があります。
【ミヤG】
打っていて、そこまで難しくは感じません。とは言え、やはり上級者向けのアイアンだと思いますね。もしくは向上心があって、本格的なフォージドを使いたい中級者向け。やさしさを求めるなら間違いなく「ZX5」がいいです。
【ツルさん】
打感の良さや操作性を残しながらも、少しやさしく飛ばせる。「ZX7」は、その味付けが絶妙なモデルだと僕は思いますよ。番手のロフトに対してスピンがしっかり入って、アイアンらしい球筋が打てるのもいいですね。現代的なアスリート向けのフォージドアイアンです。
【ミヤG】
よく見ると、ソールのヒール側がガッツリと削り取られた形状になっていますね。
【ツルさん】
ソールの抜けを向上するために、ヒール側とトウ側の両方が削られています。地面との設置面積が少なくなっているだけではなく、ラフから打ったときにヒール側に芝が絡みにくくなっているのだと思います。ガツンと打ち込む人にも使いやすいでしょうし、実戦的です。
■ 試打したクラブのスペック
ダンロップ スリクソン ZX7 アイアン
●番手(ロフト角):7番(32度) ●シャフト:ダイナミックゴールド DST ●硬さ:S200
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト T100 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド AMT TOUR WHITE ●硬さ:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。