操作性と寛容性のバランスが絶妙! キャロウェイ X フォージド CB アイアン
【ミヤG】
根強いファンが多いキャロウェイの「X フォージド」に新作が登場しました。モデル名は「X フォージド CB」となり、ヘッドが複合素材になりました。ボディにS25Cの軟鉄鍛造、フェースにステンレススチール、ヘッド内部のトウ側とバックフェースにはタングステンが使われています。
【ツルさん】
打感の良さと寛容性を上げるために、こういった新構造を採用したそうです。フェースの反発や低スピンによって飛距離を伸ばすのではなく、あくまでもプレーヤーにとっての扱いやすさに注力して開発されています。端的にいうと、フィーリングが良く、やさしく、飛びすぎないアイアンですね。
【ミヤG】
ヘッド形状はすっきりしていて、構えるとアスリート志向のゴルファー向けだと分かります。ヘッドサイズも大きすぎず、小さすぎない。ちょうどいいサイズ感です。
【ツルさん】
このヘッド形状は、個人的にはめちゃ構えやすくて好みです。ヒール側に高さがあって、ボールをターゲットに押しながら打てそうに感じるし、かといってフェースが被って見えず、逃げているように見えません。もともと「X フォージド」自体が、日本発信のブランド。ツンとフェースがとがって見える「APEX PRO アイアン」などとは、ヘッドシェイプが全然違います。
【ミヤG】
打ってみると、ステンレスフェースとは思えない打感の良さ! 打つ前に何も聞いていなければ、単一素材のフォージドアイアンだと思っていたでしょうね。
【ツルさん】
振りやすいし、打ちやすい。スイング中にヘッドが変なふうに動かないし、機敏に動きすぎることもありません。少しぐらいミスヒットしても、弾道は持ちこたえてくれます。ミヤGが言うように打感が良くて、寛容性があって、球筋も操作できる。複合素材のヘッドを採用した価値が、大いに感じられるアイアンです。文句ナシにいいですね!
【ミヤG】
ツルさんは、そうとう気に入ったみたいですね。僕もいい球が打てましたが、少しシビアさも感じました。やはり中上級者向けのアイアンなのかなと思います。
【ツルさん】
同じジャンルの複合素材ヘッドのアイアンだと、他社ではタイトリストの「T100」が競合モデルになると思います。はっきり言って、「X フォージド CB」はヘッド形状やサイズ感を含めて、「T100」やその前身である「AP2」にソックリです。ただし、打感の良さと弾道のブレなさは、ひょっとすると「X フォージド CB」のほうが勝っているかもしれません。
【ミヤG】
ツルさんは自分が使っているアイアンに似ているから、この「X フォージド CB」も高評価しているわけですね。
【ツルさん】
こういうタイプのアイアンが好きなんですね(笑)。キャロウェイがタイトリストの「AP2」を意識したかどうかは分からないけれど、「X フォージド CB」が高性能なモデルであることは間違いありません。2020年に発売されたアイアンのなかでは、僕のイチ押しです!
■ 試打したクラブのスペック
キャロウェイ X フォージド CB アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 120 ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト T100 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:AMT TOUR WHITE ●硬さ:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。