新製品レポート

トップクラスの直進性 テーラーメイド SIM2 MAX OS アイアン

2021/05/17 05:00
テーラーメイド史上、もっとも高い寛容性を持つという「SIM2 MAX OS アイアン」を試打

【ミヤG】
SIM2 MAX OS アイアン」は、7番のロフト角が25.5度という、かなりのストロングロフト設定。前回試打した兄弟モデル「SIM2 MAX アイアン」と比べて3度も立っています。これは“ぶっ飛び系”のジャンルですね。

大きいヘッドサイズと厚いトップブレード。グースも大きく、やさしくつかまえて飛ばせそう

【ツルさん】
OS(オーバーサイズ)と名付けられているだけあって、「SIM2 MAX」よりもトップブレードが厚くてソール幅も広め。グースの度合いも強くなっていて、こちらのモデルのほうが球をつかまえやすそうに見えます。どれぐらい飛ばせるのか、試打計測してみましょう!

【ミヤG】
フェースの弾き感は「SIM2 MAX」よりも強いですね。「パキン!」という打音がして、いかにも飛んでいそうなフィーリング。けれど、弾道計測数値を確認すると思ったほどじゃありませんでした。「SIM2 MAX アイアン」よりも数ヤード飛ばせるぐらいでした。

【ツルさん】
ストロングロフトのわりに打ち出し角を高く出せるし、ロフト角を基準に考えると適正なスピン量。球が上がる性能なので、思ったほど前へと飛ばないんですよね。けれど、高さを出してグリーンに止めやすい球を打てるのは、アイアンとしての長所です。直進性に関しては文句ナシ! トップクラスの性能だと思います。

【ミヤG】
引っかけグセのある僕には、こういうグースが強いアイアンは左に飛ばしてしまいそうで打ちにくかったです…。前回試打した「SIM2 MAX」よりも弾道がバラけてしまいましたよ。逆に言うと、普段から右に飛ばしがちな人には、こちらの「SIM2 MAX OS」のほうが安心して打てそうです。

【ツルさん】
「SIM2 MAX」よりも少し飛ばせて、なおかつ球も上がってくれる。ワイドソールなんだけど、トレーリングエッジ(ソールの後端)側が大きく削られたデザインになっていて、打ち込んでも意外と抜けが良いのも好印象です。「とにかく、まっすぐ遠くへ飛ばしたい!」という人に推奨したいですね。

トップクラスの直進性とミスヒットへの強さでとにかく真っすぐ飛ばせる。高さもしっかり出るのでグリーンを狙っていける

■ 試打したクラブのスペック

テーラーメイド SIM2 MAX OS アイアン
●番手(ロフト角):7番(25.5度) ●シャフト:KBS MAX MT85 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト T100S アイアン
●番手(ロフト角):7番(31度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 115 ●硬さ:X

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

テーラーメイド
さらにワイドなフェースと厚いソールを配したことで低重心化
発売日:2021/02/19 参考価格: 99,000円