アスリートライクでもやさしい ヤマハ RMX VD アイアン
【ミヤG】
ヤマハの「RMX VD アイアン」は、アスリート志向のゴルファーに好まれそうな引き締まった顔つきのモデル。それでいて、ソール幅はかなり広め。比較的やさしく打てそうな雰囲気があります。
【ツルさん】
ヘッドは前作にあたる「RMX 120 アイアン」と同じく、高強度と反発性能をあわせ持つクロムモリブデン鋼の一体鋳造。深いポケットキャビティ構造になっていて、なによりもバックフェースのきらびやかさが目につきます(笑)。この製造技術はスゴそうだけど、ここまでギラギラな見た目にする必要があるのかな? とにかく、試打してみましょう!
【ミヤG】
構えたときのヘッドの印象は完全にアスリートモデルですが、打ってみると少しやさしさを感じますね。球の曲がりを抑えてくれるし、ロフト角が7番で32度ということもあって飛距離も出しやすいです。
【ツルさん】
打っていて、スイング中にヘッドのブレにくさを実感できます。このヘッドサイズにしては、かなり慣性モーメントが高められているのだと思いますよ。ヘッドの外観からも分かるとおり、ソールのトウ側にボリュームがあって、僕はスイングしていてもトウ側に重さを感じました。そのおかげでブレにくいのですが、振りにくいと感じる人もいるでしょうね。
【ミヤG】
僕が少し気になったのは、アドレス時にヘッドの据わりが安定しないところ。幅広ソールの形状のせいだと思いますが、ソールしたときにヘッドがグラついちゃいます。
【ツルさん】
硬い人工芝の上だから、余計にそう感じるんじゃないですかね。コースの天然芝なら、それほど据わりは気にならないと思いますよ。
【ミヤG】
すっきり感のあるヘッドがいいけれど、できるだけ寛容性が高いモデルを使いたいという人にはいいアイアンかも。
【ツルさん】
前作「RMX 120」と同じコンセプトのモデルですが、ヘッドはよりシャープになっているし、打感も少しやわらかくなっています。見た目やフィーリングに関しては、前作以上にアスリートライク。それでいて直線的に打ちやすいのが長所でしょうね。
■ 試打したクラブのスペック
ヤマハ RMX VD アイアン
●番手(ロフト角):7番(32度) ●シャフト:NSプロ 950GH neo ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト T100S アイアン(2020年)
●番手(ロフト角):7番(31度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 115 ●硬さ:X
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中弾道のフェード。