高初速とソフトな打感を備えたスッキリ顔の飛び系 ゼクシオ エックス アイアン(2022年)
【ホッシー】
今回は、「ゼクシオ エックス」の新アイアンです。ボディは「S25C」の軟鉄鍛造、フェースには高強度の特殊鋼「DHA1」が使われているのが特徴です。7番アイアンのロフト角が29度というストロングロフト設定のモデルになっています。
【ツルさん】
ヘッドサイズはセミラージで、全体的にすっきりとしたシェイプに仕上げられています。ほんのりグースが付けられていて、ヒール側にはフトコロがあり、球をつかまえやすそうな雰囲気。“逃げ顔”に作られているスリクソンとは異なる構えやすさがありますね。
【ホッシー】
個人的には、とても構えやすくて好きなヘッド形状です。打ってみると、思った以上にめちゃ飛びます! 「なんでこんなに飛ぶの?」っていうぐらいに飛ばせました(笑)
【ツルさん】
僕が打っても、よく飛びましたよ。ストロングロフトなので飛ばせるのは当然なのですが、この「ゼクシオ エックス」はロフト角以上に飛んでいる感覚があります。なんといってもボールスピードが速い! 新素材を使ったフェースは、かなり反発性能が良さそうです。けれど、不思議なくらいに打感がソフトなんです。いい意味でのギャップに驚きました。
【ホッシー】
打感もいいですよね~。ある程度、球筋を操作できるヘッド性能も気に入りました!
【ツルさん】
ワイドソールになっているのも特徴ですよね。低くて深い重心設計になっていて、ストロングロフトでも打ち出しから球が高く上がってくれます。スピンではなく、高さで球を止めていくタイプのアイアンです。
【ホッシー】
スリクソンのアイアンでも採用されているV字形のソール形状になっていて、ワイドソールでも地面に突っかかるような感触はありませんでした。少し打ち込むタイプのゴルファーでも問題なく使えそうです。
【ツルさん】
構えたときの印象はアスリートライクですが、打ってみると本当にやさしく飛ばせるアイアン。そのうえ打感もいいんだから、言うことナシですね。
【ホッシー】
このアイアンは、きっと売れると思います。ヒット作になりそう!
【ツルさん】
高次元の飛び系アイアンですが、あえて難点を言うとすれば、アイアンにしてはスピン量が少ないところ。ホッシーくらいのヘッドスピードがあれば問題ないけれど、もともと弾道が低い人が使うと、ミドル以上の番手でグリーンに止めにくいと感じるかも知れません。それにしても、いいアイアンだと思いますよ。
■ 試打したクラブのスペック
ダンロップ ゼクシオ エックス アイアン(2022年)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ 950GH neo DST ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ホッシー:ピン i500 アイアン
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●硬さ:R300
ツルさん:タイトリスト T100S アイアン(2020年)
●番手(ロフト角):7番(31度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 115 ●硬さ:X
■ ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは46m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのドロー、アイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。