カッコよくてフェース下部の当たりに強い テーラーメイド ステルス アイアン
【ホッシー】
赤いカーボンフェースのドライバーが大注目されている「ステルス」ですが、シリーズにはアイアンも展開されています。パッと見た感じは、なんだかカッコいい雰囲気です！
【ツルさん】
「ステルス アイアン」は、「SIM2 MAX アイアン」の後継モデルにあたります。前作と比べると、バックフェースのデザインがずいぶんスッキリしましたよね。テーラーメイドにはアイアンだけを展開しているPシリーズがありますが、まるでそのなかの1モデルみたいです。トウ側に配されているカーボンっぽいデザインは、ドライバーのカーボンフェースを意識してのことでしょう。僕には、むしろこの部分が安っぽく見えてしまいますが…。
【ホッシー】
ヘッドサイズは大きめで、トップブレードも厚め。しっかりグースも付いています。バックフェースはカッコいい系だけど、構えてみるとやさしく打てそうに感じるアイアンです。けれど、なんとなく違和感があるんですよね。理由を考えてみると、構えたときにホーゼルが短く見えるからなんです。とにかく、打ってみます！
【ツルさん】
ホッシーは低スピンヒッターだけど、「ステルス」を打つとしっかりとスピンが入っていますよね。でも、少し右に飛び出しがち？
【ホッシー】
そうなんですよ。球のつかまりに関しては少し気になりました。アイアンで引っかけグセのあるゴルファーのほうが使いやすいかもしれないです。アイアンとしてのほかの性能は、おしなべて優秀です。ミスヒットに強いし、球も上がりやすい。ヘッド内部に「エコーダンピングシステム」という振動吸収剤が入っているおかげなのか、打感も悪くないです。
【ツルさん】
「ステルス」のいいところを挙げると、まずフェース下部の当たりに強いこと。トップ気味にヒットしても飛距離が落ちにくいのは大きな魅力です。それにヘッドがブレにくく、左右への曲がり幅を抑えてくれます。スピンが入りやすいのも長所です。7番で28度というストロングロフト設定ですが、グリーンに止まる高弾道を打ちやすくなっています。これらは、前作の「SIM2 MAX」から引き継いでいる長所ですね。
【ホッシー】
前作と比べると、「ステルス」はトウ側の重量を10g減らしたことで余剰重量が生まれて、よりヘッドを低重心化しているそうです。その効果は感じました？
【ツルさん】
正直、そこまでは分からなかったです。前作の性能があまりにも良かったので、付け加えて性能面でキラリと光る部分が少ないというか…。それよりも標準装着のスチールシャフトが印象的でした。「KBS MAX MT85 JP」というシャフトは、軽量のわりにしっかり感があります。
【ホッシー】
僕も同じように感じました。しっかりというか、むしろ硬めに感じました。アイアンとして全体的には、可もなく不可もないモデルという印象です（笑）。
【ツルさん】
見た目がカッコいい風になっているので、ステルスのアイアンにも注目している人は多いと思います。実際に手に取って打ってみて、購入するかどうかを決めてほしいですね。
■ 試打したクラブのスペック
テーラーメイド ステルス アイアン
●番手（ロフト角）：7番（28度） ●シャフト：KBS MAX MT85 JP ●硬さ：S
■ マイクラブ情報
ホッシー：ピン i500 アイアン
●番手（ロフト角）：7番（29度） ●シャフト：ダイナミックゴールド 105 ●硬さ：R300
ツルさん：タイトリスト T100 アイアン（2019）
●番手（ロフト角）：7番（33度） ●シャフト：ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト ●硬さ：S200
■ ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは46m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのドロー、アイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。