打感◎で飛びすぎないアスリート系中空モデル コブラ キング FORGED TEC アイアン
【ホッシー】
コブラから、2022年モデルのハイテク系アイアンとして「キング FORGED TEC アイアン」と「キング FORGED TEC X アイアン」が発売されています。今回は「FORGED TEC」を試打していきますよ! どちらも全体的なデザインがシンンプルにまとめられていて、見た目がとてもカッコいいアイアンです♪
【ツルさん】
「FORGED TEC」と「FORGED TEC X」は、どちらも中空構造が特徴のモデル。ヘッドを見比べてみると、意外にも大きな差がないんですよね。ヘッドサイズ、ソール幅、トップブレードの厚さもほとんど同じです。「FORGED TEC X」のほうが、少しだけオフセットが強めかなというぐらいです。
【ホッシー】
外観がとても似ている2モデルですが、構えてみると、同じ7番アイアンでもロフト角の違いが一目瞭然。「FORGED TEC」は29.5度、「FORGED TEC X」は27度のロフト設定になっています。では、さっそくツルさんから「FORGED TEC」を試打してみてください。
【ツルさん】
ヘッド形状はすっきりしていて、アスリート系のゴルファーにも好まれそうな顔つきのモデルです。打ってみると、打感がとてもやわらかい! もちろん、中空構造とフェースの薄さによる弾き感は残っていますが、ずっと打っていたくなるぐらいにフィーリングは上々です。ヘッド内部に充填されているフォーム材が効いているんでしょうね。
【ホッシー】
ツルさんが打つと、弾道の高さもしっかり出ていますよね。
【ツルさん】
29.5度のロフト角としては、打ち出しから球がよく上がってくれる印象はあります。ただし、思ったほどは飛距離が出ていないんですよね。一般的なアスリート向けの7番と比べると十分に飛んでいるけれど、ヘッド構造やロフト角に対してそこまで飛んでいないようには思います。
【ホッシー】
飛距離を伸ばすよりも、球の上がりやすさと寛容性を重視したアイアンなのかもしれないですね。
【ツルさん】
「FORGED TEC」は、そもそも中上級者向けに作られているモデル。大きすぎないヘッドサイズ、すっきりしたヘッド形状、やわらかい打感、飛びすぎない使いやすさが魅力なんでしょう。必要十分な曲がり幅でドローやフェードも打ち分けられます。
【ホッシー】
僕も打ってみましたが、中空構造にしては心地よい打感です。ただ、もっとモッチリ系の打感を期待していたので、それとはちょっと違いました(笑)。何かひとつの要素が秀でているのではなく、トータルバランスがいいモデルのように感じました。
【ツルさん】
付け加えておくと、「FORGED TEC」は一般的な長さ(37インチ)の7番アイアンよりも少しだけ短いです。そのぶん、打ちやすくて当てやすいことも長所になりますね。
■ 試打したクラブのスペック
コブラ キング FORGED TEC アイアン
●番手(ロフト角):7番(29.5度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ホッシー:キャロウェイ X FORGED STAR アイアン(2021年)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S
ツルさん:タイトリスト T100 アイアン(2021年)
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:AMT ツアーホワイト ●硬さ:S300
■ ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。