新製品レポート

打感がいいブッ飛び系 ヤマハ インプレス DRIVESTAR アイアン

2022/09/19 07:00
前作「UD+2」からシャープな形状へと生まれ変わった「インプレス DRIVE STAR アイアン」を試打

【ホッシー】
ヤマハから「インプレス DRIVESTAR(ドライブスター)」という新シリーズが登場しました。今回試打する「インプレス DRIVESTAR アイアン」は、大ヒット作となった「インプレス UD+2 アイアン」の後継モデルになるんですかね?

【ツルさん】
「DRIVESTAR」は、7番のロフト角が25度という超ストロングロフト設定。スチールシャフト装着モデルで37.75インチと、クラブ長も一般的な5番アイアン並の長さになっています。それらを踏まえると、「UD+2」の後継モデルと言えますよね。

トップの厚みが抑えられ、フェースもアイアンらしい形状に。「UD+2」よりも大幅に構えやすくなった

【ホッシー】
ツルさんが指摘するように、スペック的にはこれまでの「UD+2」と似ていますが、ヘッド形状や雰囲気はこれまでと全然違います。すっきりしたヘッド形状になっているし、バックフェース部にはメタリックな質感のバッジが使われていて、なんとなく高級感があります。

【ツルさん】
新作の「DRIVESTAR」になって、オーソドックスなアイアンらしい顔つきになりました。フェースの高さがしっかりと作られていて、トップブレードも薄くなり、ソール幅に関しては「UD+2」より3.7mmも狭められているそうです。テクノロジー的には、フェースのトウ側にリブを入れることで、フェースがたわむ中心点、重心点、打点の3つを近づける新技術も採用されています。では、打ってみましょう!

ホッシーの「インプレス DRIVE STAR アイアン」試打データ

【ホッシー】
思いのほか打感がいい! ストロングロフトでフェースが薄い飛び系アイアンなので、もっと「パキン」という金属的な弾き音がするのかと思っていましたが、「グシッ」と球を押し込めるような打感です。それに、やっぱりめちゃ飛びます!

ツルさんの「インプレス DRIVE STAR アイアン」試打データ

【ツルさん】
意外なほど打感がいいですよね。高級感を持たせたデザイン、アイアンらしいヘッド形状、打感の良さ、飛距離。これらの要素で購入に至るゴルファーは多くなりそうです。ヘッドの刻印どおりに7番アイアンと考えて打つと、めちゃ飛びます。ロフト角や長さを考えれば、7番と記されたラクに飛ばしやすい5番という感じですね。

【ホッシー】
スピン量は、それなりに入ってくれました。でも、僕はもともと打ち出し角が低いタイプなので、グリーンに着弾してピタリと止まる球にはならないですね。7番でなんとかコースで使えるレベルかな。

【ツルさん】
7番で25度というロフト角だから仕方ないですが、実戦での使いやすさを考えると、もう少し高く上がってほしいですよね。

標準スチールシャフトの「NSプロ 850GH neo」。軽量カーボンシャフトも標準でラインアップされている

【ホッシー】
「UD+2」に装着されていたスチールシャフトは「ゼロス 7」でしたが、「DRIVESTAR」では「NSプロ 850 neo」に重量アップしています。今回は、想定ユーザーのヘッドスピードやパワーを少し上げているようです。

【ツルさん】
想定ユーザーに求められるスキルのレベルも、少し上がっていると思います。それほど直進性が強いモデルではないので、操作性がいいとも言えるし、左右ブレを起こしやすいとも言えます。気持ちいい打感で飛ばせるけれど、めちゃやさしく打てるという印象はないです。そのあたりには注意したほうがいいでしょうね。

5番なみの飛距離と打感の良さが魅力。アイアンらしい形状で、従来の飛び系が苦手だった人でも違和感なく構えられる

■ 試打したクラブのスペック

ヤマハ インプレス DRIVESTAR アイアン
●番手(ロフト角):7番(25度) ●シャフト:NSプロ 850 neo ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ホッシー:キャロウェイ X FORGED STAR アイアン(2021年)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S

ツルさん:タイトリスト T100 アイアン(2021年)
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト: AMT ツアーホワイト ●硬さ:S300

■ ホッシー プロフィール

1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。

ヤマハ
さらなる圧倒的な飛びと高弾道を、アイアンらしいシャープな形状と両立
発売日:2022/10/21 参考価格: 114,400円