見た目はアスリート中身はほどよいお助け感 テーラーメイド「P770 アイアン」(2023年)
【シオさん】
テーラーメイドからモデルチェンジした新「P770 アイアン」が発売されました。2020年に発売された前作と比較しながら試打していきましょう!
【ツルさん】
新旧のモデルを見比べてみると、ヘッドサイズや形はほとんど差を感じられません。クセがなくて構えやすく、サイズ感もちょうどいいアスリート向けのアイアンだなという印象です。2023年モデルのヘッドに採用されているテクノロジーは、前作よりもかなりバージョンアップしているようですよ。
【シオさん】
さっそく打ってみると、7番で33度という少し立ち気味のロフト設定にしては意外と飛ばしやすいです。打ち出し角が高く、グリーンに着弾して止まる球を打つことができました。
【ツルさん】
「P770」は、軟鉄のボディとクロモリ鋼の鍛造フェースを組み合わせた中空構造のモデル。薄肉化されたL字型フェースのおかげで、ボール初速を出しやすくなっています。打ち出しからボールが高く上がるのは、ヘッド内部に搭載されたタングステンウエートによって低重心化されているからですね。このあたりが大きな特長だと思います。
【シオさん】
前作と打ち比べると、打感が少し違います。新作のほうが打感はソフト。個人的には、打っていて心地いいのは新しいほうです。
【ツルさん】
今作のヘッド内部は、従来よりも軽量で弾力性の高い「スピードフォームエアー」という充填剤で満たされています。打感がやわらかくなっているのは、その素材の効果でしょう。僕も打ってみましたが、新作のほうがやわらかく感じられて好みです。
【シオさん】
フィーリングは新作に軍配が上がりますが、正直に言うと、性能面は新旧モデルでそれほど差がないようにも感じました。
【ツルさん】
実は、2023年モデルには「FLTD CG デザイン」という新しい重心設計が採用されています。タングステンの配置を調整して、番手ごとに最適な重心位置を追求するという手法なんです。ですから7番を試打するだけでは、その新設計の良さが分からないんですよね。
【シオさん】
なるほど。新作になって、アイアンセットとしての使いやすさが向上しているということですね。
【ツルさん】
アスリートが好むサイズ感のヘッドに、これだけ多くのテクノロジーを満載しているのはスゴイと思います。操作性を確保しつつ、球を上げやすく、ミスヒットにも強い。実際に打つとテクノロジーの恩恵を感じられますが、やりすぎ感や嫌味がない。そんなバランスの良さが光るモデルです。
■ 試打したクラブのスペック
テーラーメイド P770 アイアン(2023)
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー ●硬さ:S200
■ マイクラブ情報
シオさん:タイトリスト T300 アイアン(2019)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S
ツルさん:タイトリスト T100 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト ●硬さ:S300
■ シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。