新製品レポート

松山英樹も“オレ”も使える 「スリクソン Z-FORGED II アイアン」を試打

2023/04/17 07:00

メーカーの本気度を感じる新形状

【ミタさん】
今日は「マスターズ」で松山英樹が使っていた「スリクソン Z-FORGED II アイアン」です。

【ヨシダくん】
見た目がカッコいい!

【シオさん】
これを一般向けに発売するところにダンロップの本気度を感じますね。

【ミタさん】
超本気ですよ。松山がメーカーと一緒になって考えた新形状ですから。

【ヨシダくん】
どこが新形状なんですか?

松山英樹の意見が反映された「スリクソン Z-FORGED II アイアン」の実力を調査!

【ミタさん】
まず、バックフェースを見てください。トウ側とヒール側を削って、中央部分の上下を厚くしています。

【ヨシダくん】
ホントだ!

【シオさん】
真ん中を厚くすること、どういう効果があるんですか?

【ミタさん】
まず、打感がすごく分厚くなります。それと、アイアンでは上下の打点ブレが多いのですが、上下に肉厚部分を広げたことで慣性モーメントが高くなっています。

【ヨシダくん】
上下のミスに強いんですね。

トウ側とヒール側を凹ませた新しいバックフェースと3面に削られたソール形状

【ミタさん】
もうひとつ注目して欲しいのはソールです。

【ヨシダくん】
なんだろう、このソール!

【シオさん】
3つに分かれていますね。

【ミタさん】
ソールの角度がリーディングエッジ側、中央部、バックフェース側で違っていて、鋭角にヘッドを入れたときに抜けが良くなるように工夫されています。わかりやすく言えば、バウンスが効きやすい形状です。

【ヨシダくん】
さすが、世界の松山英樹! こだわりがすごそう…。

【シオさん】
早速打ってみましょう!

試打した印象は?

「スリクソン Z-FORGED II アイアン」7番(33度)の試打データ

【シオさん】
マッスルバックにしては難しく見えないですね。小顔過ぎる感じもなく、安心感があります。

【ヨシダくん】
でも、打つと難しく感じるんじゃないですか?

【シオさん】
音も打感もめちゃくちゃ良いです。フェースにボールが乗る感覚がすごい! これは打っていて気持ちがいいです。

【ミタさん】
高さも出ているし、飛距離も7番アイアンでキャリー145yd出ているので十分ですよ。

【ヨシダくん】
すごいじゃないですか!

【シオさん】
思っていたより10倍はやさしかったです。

【ヨシダくん】
なんか、松山英樹に気を使っていませんか?(笑) もっと辛口で評価しましょうよ。

【シオさん】
これがホントなんですよ、ヨシダくんも打ってみてください。

マッスルバックにしては大きめのヘッド。スッキリとシャープな見た目だ

【ヨシダくん】
確かにトップラインが厚いから安心感がありますし、すごく打ちやすいですね。マッスルバック特有のシビアな感じがしません

【ミタさん】
松山は難しいクラブが好みではないようで、マッスルバックアイアンもメーカーにハードな設計を要求していないと思います。

【ヨシダくん】
今まで色々なマッスルバックを使ってきましたが、打ったことがあるモデルの中で一番やさしいかも

【シオさん】
それで、こんなにカッコいいからね。辛口で評価するのは難しそうじゃないですか?

【ヨシダくん】
このアイアン、悪いこと言う人いない気がします。買っちゃおうかな~。

まとめ

見た目も打感も性能も文句なし。ヨシダくんは「打感と構えやすさは★5以上!」と絶賛していた

【ミタさん】
(ドライバーで)HS40m/sのシオさん、HS50m/sのヨシダくんと2人に打ってもらいましたが、「スリクソン Z-FORGED II」はターゲット層が広く、HS40m/sのシオさんでも良い結果が出ました。マッスルバックとしては、ヘッドサイズを大きめにしていることが寛容性を高めている要因だと思います。なので、アスリートゴルファーだけでなく、“昔はマッスルバックでしたけど、難しく感じて今は飛び系アイアンです”というベテランゴルファーにもハマる可能性が高いです。

【シオさん】
まさに、私のことですね!

■ 試打したクラブのスペック

スリクソン Z-FORGED II アイアン
●番手(ロフト角): 7番(33度)●シャフト:ダイナミックゴールドDST ●硬さ:S200

■ ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

■ ヨシダくん プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

■ シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

ダンロップ
世界で戦うためのブレードアイアン
発売日:2023/04/15 参考価格: 138,600円