「01」に飛びとやさしさをプラス! プロギア「02 アイアン」
プロギアが誇るフラッグシップモデル「プロギアアイアン」シリーズ。それぞれ明確なターゲットを設けた「00」「01」「02」「03」「05」の5機種が展開されている中で、最も売れているのがシャープな形状とやさしさを兼ね備えた「02 アイアン」だ。シリーズの中でセミアスリートモデルと位置付けられている「02」のヘッド性能をギア知識豊富なミタさんが解説。そしてヨシダくん(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)の2人が試打してクラブの性能を評価する。
クラブの特徴は?
【ミタさん】
今回は、ツアープロやユーザーからの評判が良いプロギア「02アイアン」です。
【ヨシダくん】
パッと見は「01」にソックリですが、何が違うんですか?
【ミタさん】
バックフェースのデザインや雰囲気はとても似ていますよね。「02」はトウ側にタングステンが入っていて、ヘッドサイズも「01」よりひと回り大きめです。
【シオさん】
タングステン以外の素材は「01」と同じ軟鉄ですか?
【ミタさん】
ボディは「01」と同じ軟鉄素材(S20C)です。フェースにはニッケルクロムモリブデン鋼という反発性能の高い素材を使っているため、飛距離性能は高くなっています。また前作の「02 アイアン」と比べてヘッド外周部分の丸みがなくなり、エッジが立っているのでシャープに進化しました。
【シオさん】
外見はアスリートモデルだけど、内側にやさしさを詰め込んでいる感じですね。
【ヨシダくん】
早速試打してやさしいかどうかを確かめましょう!
試打した印象は?
【シオさん】
構えた感覚だと、「01」よりロフトが立っていますね。
【ミタさん】
「01」の7番アイアンは32度でしたが、「02」は30度です。
【シオさん】
「01」はストレートネックでしたが、「02」はちょいグースといった感じで安心感があります。
【ミタさん】
打った印象はどうでしたか?
【シオさん】
想像以上につかまりが良かったし、間違いなく「01」より飛びます。
【ヨシダくん】
シオさん、キャリーで150yd超えていますよ!
【シオさん】
インパクトでボールを押す力が「01」より強いなと思いました。
【ミタさん】
フェースに使われているニッケルクロムモリブデン鋼は軟鉄より高強度な素材です。フェースを薄くすることで飛距離アップを実現しています。おそらく、誰が打ってもキャリーで5~7ydは飛ぶでしょう。
【シオさん】
ヨシダくんはどうでした?
【ヨシダくん】
たしかにつかまりも良いし、飛距離は申し分ないけど個人的には「01」の方が好きですね。
【ミタさん】
左方向に飛ぶ打球が多かったですか?
【ヨシダくん】
シオさんはセミグースで安心感があると言っていましたが、僕にはつかまり過ぎでした。しかし、ハーフトップしても球が上がってくれる感じはすごく助かると思います。このサイズで、ここまで下側のヒットに強いアイアンはなかなかないです。
【ミタさん】
それはタングステンの効果ですね。7番で約14gのタングステンをトウ側下部に搭載し、重心がセンターに寄ったことで芯に当てやすくなっています。ちなみに20年モデルの「02」と比較すると0.9mmも重心がセンターに寄っています。
【シオさん】
カッコいい見た目でやさしい性能を備えているとなれば、シリーズで1番売れているのも納得です!
【ヨシダくん】
俺にはちょっとやさしすぎたな…。
まとめ
【ミタさん】
王道のアスリートモデルである「01」と比べて飛距離性能やミスへの寛容性、つかまりをワンランク上げているのが「02」。ドライバーのヘッドスピードが42m/s前後で平均スコア90くらいの中級者にピッタリのアイアンです。平均スコア80台だと単品売りしている4番、5番を「02」にして、6番からPWを「01」にする使い分けもアリだと思います。
【ヨシダくん】
「01」と「02」のコンボセットなら、見た目も似ていて違和感なく使えそうですね!
■ 試打したクラブのスペック
プロギア 02 アイアン
●番手(ロフト角):7番(30度) ●シャフト:N.Sプロ モーダス3 105 ●硬さ:S
■ ミタさん プロフィール
1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。
■ ヨシダくん プロフィール
1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。
■ シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。