新製品レポート

「SM9」を超える!? 日本向けモデルがほぼ満点獲得「ボーケイ フォージド ウェッジ」(2023年)

2023/07/10 07:00

世界の主要ツアーでプロ使用率No.1を誇るタイトリストの「ボーケイ デザイン」シリーズ。昨年3月に発売された「SM9」は、米国のみならず日本でも大ヒットを記録した。ことし3月には、ウェッジの匠であるボブ・ボーケイ氏が作り上げた日本専用モデル「ボーケイ フォージド」の7代目が登場。ギア知識が豊富なミタさんが特徴をわかりやすく解説し、アスリートゴルファーのヨシダくん、ベテランゴルファーのシオさんが試打して性能を評価する。

クラブの特徴は?

日本人ゴルファーの好みを研究した末に完成した新ウェッジを試打

【ミタさん】
今回紹介するのは日本限定発売の「ボーケイ フォージド ウェッジ」です。

【シオさん】
そもそもツアープロ使用率の高い「SM9」とは何が違うんですか?

【ミタさん】
素材はどちらも軟鉄です。しかし、「SM9」が鋳造なのに対して、「ボーケイ フォージド」は鍛造という製法の違いがあります。

【ヨシダくん】
日本には鍛造好きが多いですよね。他に特徴はありますか?

【ミタさん】
「SM9」は世界中のグローバルなゴルファーのフィードバックを開発や設計に反映しています。しかし、今作は日本人プレーヤーの意見を取り入れ、日本の芝やコースに合わせた性能になっています

シンプルな顔で構えやすい。万人受けしそうなオーソドックスな形状

【シオさん】
海外の芝と日本の芝って違いがあるんですか?

【ミタさん】
洋芝は粘りっ気があり、葉が柔らかいのでボールが沈みます。ボールにしっかりコンタクトして、ターフを取るようでないと良いアプローチは打てません。一方、日本の芝は葉が硬いのでラフでもボールが少し浮きます。それゆえ、今作のソールは芝の上を滑らせて打てる形状になっています。

【ヨシダくん】
アドレスしたときの印象も少し違いますね。

【ミタさん】
全体的に丸みがあるデザインになっていて、少しグースが入っているところも日本のゴルファーが好きな“顔”です。ヘッド重量も「SM9」より少し軽くなっています。

【ヨシダくん】
結構、違いがあるんですね。

【シオさん】
それでは「SM9」と比較しながら、打ってみましょう!

試打した印象は?

今回試打したのはBグラインド。「ボーケイ フォージド」限定のソール形状

【ヨシダくん】
まず、打感がとても柔らかいです。「SM9」も決して硬いわけではないですが、しっかり感がありました。でも「ボーケイ フォージド」はくっつき感があってフェースに乗る感覚があります

【ミタさん】
ソールの当たり方はどうですか?

【ヨシダくん】
ちょっと手前から入っても、ソールが滑ってくれる感覚があります。ダフリのミスに強そうだなと思いました

【ミタさん】
スピン量はどうですか?

【ヨシダくん】
スピン性能が高いのはもちろんですが、何球打ってもスピン量が安定していました!

【ミタさん】
スピン量が安定する理由は、打点が安定しているからです。タイトリスト独自の複合素材を同時に鍛造させる「CO-FORGING(コーフォージング)」製法によって精密な重心設計が可能になっています。さらに浅重心設計をすべてのロフト角に採用することで、打点が安定する構造になっています。

【ヨシダくん】
評価で言えば、「やさしさ」の項目だけ4点にしましたが、それ以外はオール5! このまま持って帰りたいくらい気に入りました(笑)

シオさんとヨシダくんの「ボーケイ フォージド ウェッジ」(58度・Bグラインド)試打データ

【シオさん】
私もヨシダくんと同じく、「やさしさ」以外はすべて満点にしました

【ミタさん】
どのあたりが良かったですか?

【シオさん】
すごく構えやすくて、顔が良いだけではなく座りもいい。「SM9」より丸みがあるので、ボールを拾ってくれる安心感がありました。それとヨシダくんも言っていた通り、スピン量と出球の再現性が高いので、アプローチが上手くなったような気になりますね。

【ミタさん】
スピン量も9000回転前後で安定していましたね

【シオさん】
すぐにラウンドで使いたいです!

まとめ

2人揃って「やさしさ」以外の5項目は満点! 多様なロケーションで使えそうと絶賛していた

【ミタさん】
2人が高評価をつけた「ボーケイ フォージド ウェッジ」。日本のゴルファーが打つと「SM9」よりも安心感があって、扱いやすいと感じる人が多いでしょう。鍛造製法になっているので、打感が柔らかく、日本人好みに仕上げられています。日本の多くのコースに生えている芝を想定してソールが滑りやすい形状になっているので、払い打ちでも十分にスピンが入るモデルです。逆に、しっかりダウンブローで打ち込んでターフを取りたい方には「SM9」がマッチするでしょう。

【シオさん】
日本の芝とゴルファーの好みを研究した末に完成したウェッジだと思います。

■ 試打したクラブのスペック

タイトリスト ボーケイ フォージド ウェッジ
●番手(ロフト角):58度 Bグラインド ●シャフト:ダイナミックゴールド ●硬さ:S200

タイトリスト ボーケイ フォージド ウェッジ

■ ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

■ ヨシダくん プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

■ シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。