新製品レポート

「35」以上に“尖ったLS” 驚きの初速性能にワクワクする テーラーメイド「Qi4D LS」ドライバー

2026/03/02 07:00
テーラーメイドセレクトフィットストアのみ販売している「Qi4D LS」ドライバー

「Qi4D」シリーズ4機種のなかでも、とくにプロやアスリートゴルファーから厚い支持を得ている「LS」モデル。PGAツアーではコリン・モリカワトミー・フリートウッド、そして久常涼らが次々と「Qi4D LS」にスイッチしている。今回はツアー実績に裏打ちされた性能で、多くのトッププレーヤーを魅了するこの「Qi4D LS」を紹介する。ギア知識が豊富なミタさんがヘッドの特徴を解説。飛距離性能、打感、構えやすさを、アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

慣性モーメントを約6500g・cm2で操作性重視!この「4D」フェースのおかげで年間王者に!?

前方に15g、後方に4gのスクリューウエートが装着された状態でテスト

【ミタさん】
今回紹介するのはPGAツアープレーヤーからも高く評価されている「Qi4D LS」です。

【コウタロウ】
これは楽しみ!今年いちばん打ってみたかった。

【シオさん】
コアモデルよりさらにアスリート寄りということですよね。

【ミタさん】
はい。慣性モーメントは6500g・cm2で、コアモデルと比較してもかなり抑えて操作性の良さを重視しています。ウエートを変えて、前方の15グラム、後方の4グラムを逆にすると7500g・cm2まで大きくできます。

【コウタロウ】
前作の「Qi35 LS」から変わったところは?

【ミタさん】
他の「Qi4Dシリーズ」同様に、フェースのロールに丸みをもたせたことでバックスピン量を安定させています。

上下の打点ブレでスピン量のバラツキを抑える新設計カーボンフェース

【ミタさん】
実は、フリートウッドは昨年11月から本格的に「Qi4D LS」を使用していましたが、その2カ月前の9月には、すでにフェースだけを「Qi4D LS」に換装した「Qi35 LSプロトタイプ」を投入していたそうです。その直後から快進撃が始まり、PGAツアー初優勝を皮切りに、年間王者の座へと駆け上がりました。

【コウタロウ】
あのときのフェースはすでに「Qi4D LS」のフェースだったということですか?

【ミタさん】
そうです。「Qi4D シリーズ」のフェースはロール(縦方向の湾曲)の丸みとツイストフェースの相乗効果によってバックスピン量のバラツキが約40%も抑えています。

超小顔ですわりがいい。2000回転未満のレーザービーム弾道

460ccとは思えない小ぶりな洋梨型形状

【コウタロウ】
ヘッドサイズが小さく見える。これ本当に460ccですか?

【ミタさん】
460ccです。ヘッド後方部も厚みを持たせたディープバック形状なので、投影面積はとても小さいです。

【シオさん】
私も430、440ccくらいに見えましたが、フェースはスクエアでとても構えやすいです。

初速性能は間違いなく最高クラス(コウタロウ)

【ミタさん】
打った印象はどうでしたか?

【コウタロウ】
Qi4D」も前作より振りやすくなったと思いましたけど、「Qi4D LS」の振りやすさは別格。アスリートが求めるスピーディな振り感です。

【ミタさん】
飛距離も出ていましたね。

【コウタロウ】
飛ぶことは予想していましたけど、ボールスピードも飛距離も想定以上!バックスピンの少なさも想定以上でした(笑)。

シリーズのなかで最も高打ち出し・低スピン弾道が打ちやすい(コウタロウ)

【ミタさん】
9度のモデルですが、純正シャフトでボールスピードが74m/s、キャリーで280ヤードを超えましたね。ただ、バックスピン量は2000回転を切っていました。

【コウタロウ】
この初速性能には正直ワクワクしましたが、同時に“じゃじゃ馬”らしさも感じました。左右に散る不安は常にあり、スピン量も平均で1700回転前後となるとさすがに厳しい。しかも、かなりフェース下部に当たっても2200回転前後にしか増えませんでしたね。

【ミタさん】
「Qi4D」の新設計フェースは下にあたったときのスピン量が増えすぎず、上側に当たっても減りすぎないのが1番のメリットですが、そもそもベースのスピン量はやはり少なめですね。

【コウタロウ】
ロフト10.5度のモデルにしたら、構えた印象もそんなに変わらず、スピン量が2000回転台の前半になり理想的な高打ち出し、低スピン弾道になりました。私くらいのヘッドスピード(約50m/s)でもロフト10.5度を試した方がいいと思います。

超低スピンですが打ち出し角はそこまで低くなりません(シオさん)

【ミタさん】
シオさんはどうでしたか?

【シオさん】
ハードなドライバーだと準備はしていましたが、10.5度のモデルでここまでバックスピンが入らないとは思いませんでした。

【ミタさん】
それでもLSモデルにありがちな、つかまらず右に抜けて行くようなボールは出なかったですね。

【シオさん】
はい。フェースローテーションもしやすいこともありますが、そこまでつかまりにくいモデルではありません。このあたりはニュートラルな感じがします。

ここまで“尖ったLS”も久々ですね(コウタロウ/シオさん)

【ミタさん】
どんなゴルファーにオススメですか?

【シオさん】
スイングの安定した上級者向けの印象で、前作の「Qi35 LS」よりも扱えるゴルファーは少ない気がします。ヘッドスピードとしては最低でも45m/s以上。40m/sだと打球が上がらなかったです。

【コウタロウ】
そうですね、例えヘッドスピード45m/s以上あってもインパクトが不安定な方は厳しいかもしれませんね。でも、吹け上がりが出やすいタイプは安定した強弾道になって相性はいいと思う。ヘッドスピードが速いフェードヒッターには好まれそう。

普段から弾道の高いコウタロウでも低めの弾道が目立った

【ミタさん】
PGAツアー選手でも「Qi4D LS」だけを使っているわけではなく、コアモデルの「Qi4D」を選ぶ選手も多くいます。それだけに「Qi4D LS」のターゲット層は決して広くなく、購入を検討するなら必ず試打してほしいモデル。やさしさを極力削ぎ落とし、スピード性能に全振りした“F1カー”のような存在で、性能を引き出すにはヘッドスピード45m/s以上、かつ打点のブレが少ないゴルファーに適しています。ただし、アドレス時のフェース向きやすわりの良さは抜群で、構えやすさは「Qi4D」シリーズの中でもNo.1だと感じます。

【コウタロウ】
飛距離性能は間違いなくシリーズ最高クラス。腕に自信のあるアスリートゴルファーには、ぜひ一度試してもらいたいドライバーです。

まとめ

やさしさはあまり求めない方が良さそうだ

■ 試打したクラブのスペック

テーラーメイド Qi4D LSドライバー
●ロフト角:9度(コウタロウ)、10.5度(シオさん)●シャフト:REAX Mid Rotation Blue60(コウタロウ)、 REAX Mid Rotation Blue50(シオさん)●硬さ:共にS

■ ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

■ コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

■ シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

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