「マスターモデルを忠実に再現」テーラーメイド ミルド グラインド ウェッジ
扱いやすさとスピン性能が優秀
【ミーやん】テーラーメイドの新ウェッジは、その名のとおりミルド グラインドが特徴です。ソールに付いている細かいミルド跡からも分かるとおり、コンピュータ制御によるミルドによって、マスターモデルを忠実に再現しているそうです。
【ツルさん】人間の手で削っていないから、本来あるべきモデルどおりに作ることができて、個体差が少ないということですよね。そのほかにも、シャフトの接着寸を従来よりも長くして、スルーボア設計とソフトポリマーを採用するなど、かなり凝った作りになっています。そういった構造によって、フェースセンターに重心位置を近づけてあるのも特徴です。
【ミーやん】このウェッジは、マスターズを制したセルヒオ・ガルシアをはじめプロも使用するモデルですが、ヘッドはわりと大きく見えるし、難しそうには見えないです。リーディングエッジもそれほど前に出ていません。
【ツルさん】とてもオーソドックスなヘッドシェイプで、とても構えやすいです。本当にクセがないヘッド形状です。打ってみると、短いアプローチでもよくスピンが掛かります。何かヒミツがあるんでしょうか?
【ミーやん】スコアラインの溝の角度を鋭角にして、本数も従来モデルより1本増えているようです。スピンが掛かるのは、そのおかげかも知れません。
【ツルさん】自前のウェッジは1年以上も使って溝がダレているので、同じ距離を打ってもスピン量の差が大きいですね。ウェッジは消耗品なので、僕もそろそろ新しいモデルを使わないといけなさそうです。新品とはいえ、このウェッジのスピン性能は優秀ですね。
【ミーやん】ボクは以前にこのウェッジをコースで試打したことがありますが、とても使いやすかったです。大きなミスが出なかったですよ。
【ツルさん】フルショットで打っても、ヘッドに安定感があってブレが少なく感じます。ミーやんが体験したとおり、たしかにコースでも使いやすそうなモデルです。
【ミーやん】今回試打しているのは、スタンダードバウンスのモデル。56度と58度にはローバウンスのモデルも用意されています。
【ツルさん】スタンダードソールは、ヒール側だけを少し削り落とした形状です。スキルを問わずに誰にでも使いやすそうな、まさにスタンダードなソール性能で、幅広いゴルファーにオススメできそうです。少しだけ気になったのは、クラブを手にした瞬間に重く感じました。試打しているときには気になりませんでしたが、軽めのバランスを好む人の場合は、シャフトのバット側を少しカットする、もしくはグリップ側を重くするなどの工夫が必要かも知れません。
■ 試打クラブのスペック
テーラーメイド ミルド グラインド ウェッジ
ロフト角:58度、バウンス角:11度、バランス:D5、シャフト:ダイナミックゴールド S200
発売日:2017年4月、価格:税抜20,000円(税込21,600円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:本間ゴルフ ツアーワールド TW-W ウェッジ(ロフト角:56度、バウンス角:12度、バランス:D2、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH、フレックス:S)
ツルさん:フォーティーン DJ-22 ウェッジ(ロフト角:58度、バウンス角:8度、バランス:D3、シャフト:NSプロ モーダス ウェッジ 125、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。