「ウッド型の性能に近いアイアン型UT」ピン G400 クロスオーバー
アイアン形状が好きなら試してみる価値あり
【ミーやん】本日発売のピンのクロスオーバーは、他社でいうところのアイアン型ユーティリティです。ひとつ前のGシリーズから追加されたジャンルのクラブで、今回の新しいG400シリーズでも新モデルが登場しました。
【ツルさん】前作は引き締まった黒ヘッドでしたが、新モデルはシルバーのカラーが採用されて、よりアイアンに近い雰囲気のクラブになりました。性能面では前作よりも弾道の最高到達点が20%アップして、スピン量が約400回転増えているそうです。つまり、球が上がりやすくなっているみたいですね。
【ミーやん】おっと! 打ってみると、いきなりシャンク…。それを嫌がって打つとトウ寄りに当たるし、ダフったり、トップしたりと、まさにミスヒットのオンパレードです(笑)。でもうまく打てたときには、高弾道でよく飛びますね。
【ツルさん】トウ・ヒール側にヘッドが長くて、少し構えづらいですよね。インドアの打席でも気になりますが、コースの傾斜地から打つときには、さらにこの面長のヘッドのすわりやライ角が気になってしまいそうです。ミーやんがうまく打てないのは、このヘッドが構えづらいのと、シャフトのしなりが合わないせいもあるかと思います。
【ミーやん】いい球が出そうな雰囲気はあるのですが、ボクには当てづらくて性能がよく分からないですね。実際『G400 クロスオーバー』は、どういうクラブなんでしょうか?
【ツルさん】同じロフト角のウッド型ユーティリティと打ち比べると、驚くほど計測数値に差がありませんでした。球質や飛距離がほとんど同じになります。『G400 クロスオーバー』は、見た目はアイアン型でも限りなくウッド型ユーティリティに近い性能のクラブです。アイアン型の見た目よりも高弾道を打ちやすくて、ヘッドのブレが少ないので球が曲がりづらいのが特徴です。
【ミーやん】アイアン型のほうが構えやすく感じる人で、なおかつできるだけやさしく打ちたい人にはいいクラブなのかも知れません。
【ツルさん】一般的にアイアン型のユーティリティは、パワーのあるゴルファーが方向性を重視して、高さを抑えた球でラインを出しやすいのが長所です。でも、『G400 クロスオーバー』はそういうタイプのクラブではないみたいです。ウッド型と同じぐらいに寛容性を高めてあるクラブなので、本当にヘッド形状の好みだけで、どちらを使うか決めていいと思います。
■ 試打クラブのスペック
ピン G400 クロスオーバー
番手:4番(ロフト角22度)、シャフト:ピン ツアー 173-85、フレックス:S
発売日:2017年9月7日、価格:税抜35,000円(税込37,800円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン G ハイブリッド(番手:4番、ロフト角:22度、シャフト:オリジナルシャフト、フレックス:S)
ツルさん:ピン G30 ハイブリッド(番手:4番、ロフト角:22度、シャフト:三菱ケミカル フブキ AX h400、フレックス:X)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。