新製品レポート

見た目はブレードでも簡単に飛ばせる!ピン i500 アイアン

2018/08/22 05:00
中空構造だが、見た目はブレードアイアンそのもの

【ミヤG】
いや~、すっきりした形状のアイアンがピンから出てきましたね。バックフェースは、まさにマッスルバックみたいです。ヘッドサイズも想像していたよりコンパクトでシャープな印象。正直、ビックリしました。

コンパクトなヘッド形状でアスリートゴルファーが違和感なく構えられる

【ツルさん】
ピンは、“飛び系ブレード”という新ジャンルのアイアンだと言っていますね。見た目はブレードタイプのアイアンですが、ヘッドは中空構造になっていて、ボディにステンレス、フェースにはマレージング鋼が使われています。ロフトは7番で29度というストロング設定になっているのも特徴ですね。では、さっそくミヤGから試打をどうぞ!

【ミヤG】
このアイアンは、曲がらないっすね~。ちょっとくらいスイングでミスしても、フェースの向いている方向にまっすぐ飛んでいきます。それによく飛ぶ! 自分のアイアンよりも2番手以上は飛んじゃいました。

【ツルさん】
ヘッドがコンパクトサイズなのに、まったく難しさを感じませんよね。ロフトのわりに打ち出しから球が上がってくれるし、直線的に飛ばせます。見た目はブレードタイプでも、打ってみると全然ブレードじゃないですよね。まるでキャビティアイアンのように、簡単に飛ばせます。これが中空構造ヘッドの威力なのでしょう。

【ミヤG】
ただし、バックフェースに「FORGED」と刻印されているわりに、打球音は高音で、打感は弾き系です。もっと“しっとり系”の打感だと思っていたので、そこは想定外でしたね。

【ツルさん】
中空構造でフェースが薄く、そのおかげでボールスピードが速く、打ち出し角が高くなるように設計されているそうです。ヘッド内部に振動吸収材を入れると打感は良くなるのですが、入れすぎるとせっかくのフェース反発が落ちてしまうんです。中空構造の性能の良さを損なわないギリギリの範囲で、これでも打感は良くしてあるそうです。ピンにラインアップされている同じ中空構造の「G700 アイアン」は、もっと「ピキャン!」という金属的な打感でしたよね。それと比べると、かなり打感は改善されていますよ。

【ミヤG】
打ち慣れると、許容できそうな打感ではありますね。この「i500 アイアン」を打ちやすく感じるのは、ストロングロフト設定でもクラブの長さが通常の7番アイアンと同じというのも理由のひとつでしょうね。例えるなら、シャフトが短い6番アイアンの感覚で打つことができて、5番アイアン並に飛ばせる7番アイアンです。

【ツルさん】
ややこしい例え方ですが、そのとおりです(笑)。すっきりした見た目のアイアンで、できるだけオートマチックにまっすぐ飛ばしたいという人には、いいモデルだと思います。最近ではテーラーメイドの「P790 アイアン」やPXGの「0311 アイアン」などの中空構造アイアンが注目されていますが、ヘッド形状のシャープさでは「i500 アイアン」がいちばんでしょうね。

シャープでアスリート好みな見た目とやさしく飛ばせる性能を併せ持つ

■ 試打したクラブのスペック

ピン i500 アイアン
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ ゼロス 7 ●フレックス:S

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

ピン
新ジャンル・飛び系ブレード
発売日:2018/10/04 参考価格: 124,200円