ユーティリティみたいに打てるぶっ飛び系 ゼクシオ クロス アイアン
【ミヤG】
「ゼクシオ テン」の派生モデルとして登場したのが、こちらの「ゼクシオ クロス」というアイアン。飛距離と直進性を兼ね備えるという意味で、「×(クロス)」という名称になっているそうです。
【ツルさん】
7番アイアンのロフトがなんと25度! 超ストロングロフト設定になっています。フェース素材にはチタンが使われていて、幅広ソールのヘッドにはタングステンががっつり搭載されているのも特徴ですね。いったいどれぐらい飛ぶのか、楽しみです!
【ミヤG】
ひゃ~、めっちゃ飛びましたよ。自分が使っているアイアンの5番よりも「ゼクシオ クロス」の7番のほうが10~15ヤードも飛んだ!
【ツルさん】
ドライバーのヘッドスピードが43m/sのミヤGが打っても、7番アイアンで200ヤードを飛ばせてしまうモデルです。極薄のチタンフェースなので「パチャーン」という弾き系の打感かと思いきや、意外と打感はマイルドで心地よさが感じられます。スピン量は少なめですが、打ち出しの高さはちゃんと出ていますよ。
【ミヤG】
アイアンというよりも、アイアン型のユーティリティですよね。アイアンのつもりで打つと最初はダフってしまったんですが、左足寄りにボールをセットして、払い打ちするといい球が打てました。
【ツルさん】
ソール幅は広いですが、バウンスがあまりなくて、上からヘッドを入れるとリーディングエッジが地面に突き刺さってしまいます。ヘッドスピードがあまり速くない人や、入射角が緩やかなスイングの人に適したアイアンですね。
【ミヤG】
最近、こういうぶっ飛び系のアイアンが各社から登場していますが、構えたときに幅広ソールが視界に入るのが、僕はどうも苦手ですね…。
【ツルさん】
そこはユーティリティと思って打てば、許容できる部分じゃないでしょうか。それよりも僕は、ヘッドがすごく重く感じることに違和感を覚えました。この「ゼクシオ クロス」はヘッドの慣性モーメントを高めるために、ソールとトウ側に計70グラム近いタングステンが搭載されているんです。そのせいで、クラブを手にした時点で重~く感じます。
【ミヤG】
そう言われてみれば、ちょっと重い感じがします。ボールの直進性は高いですよね。どちらかいうと引っかけづらいです。
【ツルさん】
まさにヘッドがまっすぐにしか動かない感覚。どう打っても曲がらずに飛んでいきます。けれど、その反面、ずっしり感があってハードに感じる人もいると思います。飛距離と直進性は文句なしの性能ですが、購入するなら事前に試打して、この感触を確かめてみてほしいですね。
■ 試打したクラブのスペック
ゼクシオ クロス アイアン
●番手(ロフト角):7番(25度) ●シャフト:NSプロ 870GH DST for XXIO ●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。