やさしく飛ばせて打感もいいハイテク系 キャロウェイ APEX アイアン
【ミヤG】
3年ぶりに登場した新しい「APEX アイアン」は、意外とヘッドが小ぶり! トップブレードには厚みがありますが、ヘッドは全体的にシャープな雰囲気です。
【ツルさん】
小ぶりなヘッドの見た目は、「レガシーブラック アイアン」を彷彿させますよね。S20Cの軟鉄鍛造ボディと360フェースカップ構造を採用しつつ、打感を良くするウレタン・マイクロスフィアという独自素材が使われているのが特徴。ジャンル的にはハイテクフォージドと呼ばれるものになっています。では、さっそくミヤGから試打してみてください!
【ミヤG】
打ってみると、ボールがフェースに乗っかるような、ねっとりとした打感が気持ちイイ! それにカンタンですね~。
【ツルさん】
前作はめちゃ売れたヒット作でしたが、それよりも薄肉フェースになっていて飛距離性能が上がっているそうです。けれど、打感はとてもやわらかいですよね。これがウレタン・マイクロスフィアの効果なんでしょう。たしかに7番 で30.5度というロフト設定よりも、少し飛ばせる感覚があります。ミヤGが打っても、よく飛んでいますよね。
【ミヤG】
めちゃ飛びですよ。自分のアイアンよりも1番手以上もラクに飛びました。ヘッド形状や打感にこだわりつつ飛ばしたい人には最適かも!
【ツルさん】
メーカー的には「ちょうどいい飛び」をアピールしていますが、実際にはかなり飛びます(笑)。フェースの弾きもいいけど、スピン量も少なめ。それも飛距離に貢献しています。フェース上下方向の打点ブレに強く、飛び系のわりにスピン量と距離のバラつきが少ない。これは好印象ですね。
【ミヤG】
スピン量が少ないと、グリーンでボールが止まりづらくなるんじゃないかと思うんですが、大丈夫ですかね?
【ツルさん】
これぐらいのスピン量なら大丈夫だと思いますよ。「APEX アイアン」には緻密な番手別重心設計が採用されているので、ショートアイアンで飛びすぎるような心配もなさそうです。
【ミヤG】
ヘッドの性能は、文句ナシにイイ! あえて言わせてもらうと、もう少しトップブレードが薄いほうが好みです。それに球がつかまりすぎるようにも感じました。
【ツルさん】
アドレスした時点で、球がつかまりそうに見えるヘッド形状ですよね。引っかけグセのあるゴルファーだと打ちづらく感じるかも知れません。どちらかいうと、球を右に逃がしがちな人向けでしょうね。
■ 試打したクラブのスペック
キャロウェイ APEX アイアン
●番手(ロフト角):7番(30.5度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。