ちょっと飛ばせて打感もいい上級者モデル キャロウェイ APEX PRO アイアン
【ミヤG】
「APEX PRO アイアン」は、兄弟モデルの「APEX アイアン」と同じようにヘッドが小ぶり。すっきりとしたデザインでミラー仕上げになっているところが、いかにも上級者向けアイアンという感じです。
【ツルさん】
一見すると普通のハーフキャビティですが、実は最新テクノロジーが詰め込まれたモデルなんです。S25Cの鍛造ボディにプロ・上級者モデルとしてはじめて360フェースカップを採用。ヘッド内部には打感を良くするためのウレタン・マイクロスフィアが入れられています。では、ミヤGから試打してみてください!
【ミヤG】
このアイアンは、よく飛びます! 自分のアイアンとロフト角が1度しか違わないのに、キャリーで5~6ヤードも飛距離差が出ました。打感がソフトで弾いている感じはしないのに、実際にはフェースの反発がいいみたいです。
【ツルさん】
ボール初速をアップさせる360フェースカップ構造と、打感をやわらかくするウレタン・マイクロスフィアが効いていますよね。僕の試打結果では自分のアイアンよりも飛んでいませんが、これは試打クラブのシャフトが重くて、ヘッドスピード自体が上がらなかったから。ミヤGが言うように「APEX PRO アイアン」は実際には飛距離性能が高いモデルです。
【ミヤG】
7番で33度というアスリート向けアイアンのロフト設定なのに、少し飛ばせるのがイイですね。「APEX アイアン」と比べるとスピン量も多くて、グリーンに止めやすそうです。
【ツルさん】
そうなんですよね。キャロウェイが“ちょうどいい飛び系アイアン”と言っていますが、まさにそのとおり。適度にスピンが入ってくれて、そのおかげで球筋の操作もしやすくなっています。
【ミヤG】
上級者向けのアイアンも、こういう複合素材のテクノロジー系が主流になってくるんでしょうか?
【ツルさん】
上級者にもいろんなタイプの人がいますが、将来的にはそうなるでしょうね。単一素材のフォージドアイアンは、プロと一部の上級者、マニアだけが使うものになると思います。「APEX PRO アイアン」は、ヘッドの性能的には「APEX アイアン」と「X フォージド」の中間ぐらい。寛容性が高くて、「X フォージド」よりも曲げずに飛ばしやすいのも長所です。ミヤGみたいにヘッドの見た目や打感を気にしつつ、やさしく飛ばしたい人には最適なんじゃないですかね?
【ミヤG】
もう少しトップブレードが薄ければ、文句ナシなんですけどねぇ。
【ツルさん】
そういうところばっかり気にしちゃって…。ヘッド形状なんてすぐに慣れますから、一度はこういうモデルを買って使ってみたほうがいいですって。ロフトが変わらないのにキャリーで6ヤードも伸ばせたら、ゴルフがラクになりますよ~。
■ 試打したクラブのスペック
キャロウェイ APEX PRO アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 120 ●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。